マスク荒れ、紫外線による症状悪化に要注意

ウェザーニュース / 2020年8月6日 5時15分

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新型コロナウイルス感染症対策に欠かせないマスクですが、マスク荒れに悩む人が増えています。野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に、夏の対策を教えていただきます。

マスク荒れ、暑さと紫外線で悪化!?

今年は “マスク荒れ”に悩まされる人が少なくありませんが、夏はさらに悪化する可能性があるといいます。マスク内のムレや紫外線が刺激となってしまうのです。

「まず、ムレることと、肌が潤うことは全く別ものです。ムレると角質がふやけて、肌のコンディション悪化につながるのです。カユミや肌荒れだけでなく、ニキビ・皮膚炎になることもあります。

さらに、夏の強い紫外線の影響も見逃せません。そもそも肌は菌やウイルスなどの異物や紫外線などの刺激から身体を守ったり、水分の蒸散を防ぐものです。肌荒れとは、肌のバリア機能が低下した状態ともいえます。様々な刺激に対して十分防御できず、紫外線の影響も受け安くなるのです」(野村先生)

対策は適切なマスク選びから

「マスクで肌が擦れてつらい」という方がいますが、それはマスクが合っていないからかもしれません。

「マスク着用中にズレてしまうのは、サイズが大き過ぎる可能性があります。逆に鼻や頬に跡がつくなら、小さ過ぎるかヒモがキツ過ぎると考えられます。

マスクのサイズや形が合っていないと隙間ができたり、ズレを直すために無意識にマスクを触るきっかけとなり、ウイルス対策にもよくありません。自分の顔に合った形、サイズのものを選んだり、ヒモの長さを調整するなどしてみましょう」(野村先生)

マスクの素材も、不織布や綿ガーゼだけでなく、ポリエステル、冷感・速乾性素材、スポーツ用のメッシュ素材などさまざまです。

「様々な素材、品質のものがありますが、なかには肌に合わないケースもあるようです。チクチクするなど違和感があるなら、すぐに使用を止めましょう。比較的トラブルになりにくいのが、綿や絹製です。不織布のものは、中に1枚柔らかい綿や絹の布を挟むと肌への刺激が少なくなります。

通気性の高い素材の方がムレにくいのですが、ウイルスのカット率が高いのは不織布のマスクです。人通りの少ないところを移動するときは通気性のよいもの、人と密になる室内では不織布のものなど、シーンに合わせて使い分けてもよいでしょう」(野村先生)

今年はいつも使っている日焼け止めで大丈夫?

日焼け止めの選び方や、肌を整える基本的なケアも大切だといいます。

「朝は、ローションなど保湿剤で肌を整えてから、日焼け止めを使います。今年はマスクによる摩擦・蒸れ・汗などで、肌のコンディションも例年とは違います。いつも使っているものにこだわらず、ウォータープルーフなどの落ちにくいものや、肌の状態に合わせて選びましょう。マスク荒れで肌が過敏なときは、低刺激性の日焼け止めが安心です。

健康な肌を保つためには帰宅後のケアも大事です。帰宅したら、まず手を洗い、マスクをはずします。もう一度手を洗ってから、顔をキレイに洗いましょう。その後は肌に合ったローションなどできちんと保湿します。マスクを外すときにヒモのみを持ち、使用後のマスクはビニール袋などで密封して捨てる(布製ならすみやかに洗う)ことも忘れずに。

本当に細かいことですが、1つ1つの積み重ねが肌荒れを防ぎ、ウイルスから体を守るために大切なことです」(野村先生)

暑さのピークを迎えると、肌への負担がますます増します。ウイルス対策とともに、肌も健やかに保ちたいものです。

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