フィリピンの東海上で対流活動活発 海面水温高く台風の発生懸念
ウェザーニュース / 2020年8月19日 16時0分
日本列島で酷暑が続く一方で、フィリピンの東の海上では対流活動が活発になっています。
まだ低圧部と解析されており、まとまりはないものの、積乱雲群がいくつも見られて、熱帯低気圧がいつ発生してもおかしくない状況です。
海面水温が高く台風発達に適した環境
19日(水)の海面水温
先週から続く猛暑で暖まっているのは地上だけではありません。太平洋高気圧に覆われていた日本近海は海面水温が高くなり、30℃以上の領域が日本のすぐ近くまで拡大しています。平年のこの時期に比べても1~2℃高く、熱帯低気圧が発生した場合は台風として発達しやすい環境です。
19日(水)の段階での複数のコンピューターシミュレーションの計算によると、フィリピンの東海上の積乱雲群が熱帯低気圧として発達すると予想しています。この領域で台風が発生すれば、海面水温が高いため、4号や5号よりも発達しやすいと考えられます。
週末以降は太平洋高気圧が後退
25日(火)の予想天気図
週末以降は太平洋高気圧が勢力を後退させる見込みで、台風が発生した場合は日本に近づきやすい気圧配置に変わるタイミングとなります。今後の動向に注意が必要です。
参考資料など
気象衛星:NICT-情報通信研究機構
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