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台風8号は依然として動き遅い 沖縄本島に「アウターバンド」かかり大雨警戒

ウェザーニュース / 2020年8月23日 16時0分

ウェザーニュース

8月23日(日)16時の推定位置で、台風8号(バービー)は沖縄・久米島の西の海上を北東にゆっくりと進んでいると見られます。石垣島や宮古島、久米島などが台風の強風域に入ったままです。

明日24日(月)にかけては速度をあまり上げずに東よりに進むため、沖縄は長い時間に渡って、激しい雨や暴風、高波の続くおそれがあります。引き続き厳重な警戒が必要です。

▼台風8号 8月23日(日)16時推定
 擾乱種類   台風(STS)
 存在地域   久米島の西約240km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北東 ゆっくり
 中心気圧   990 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 40 m/s

沖縄本島にアウターバンドがかかり始める

雨雲レーダー

台風の中心からはまだ離れている沖縄本島にも、「アウターバンド」と呼ばれる台風の周囲を取り囲む活発な雨雲の帯が近づいてきました。

こうした雨雲の下では1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。夕方から夜にかけて沖縄本島を雨雲が通過する見込みですので、道路冠水や河川の増水、土砂災害などに警戒をしてください。

九州からは少し離れて進む可能性が高まる

台風8号の予想進路

台風は24日(月)以降、進路を北よりに変えて、東シナ海を北上する見込みです。東から張り出す太平洋高気圧の勢力が強まる予想になったことから、九州にはそれほど近づかず、朝鮮半島方面に向かう可能性が高くなっています。25日(火)15時の予報円の直径が220kmまで小さくなり、予測のブレが小さくなったことを示しています。

ただ、東シナ海の海面水温が高いため発達を続け、25日(火)から26日(水)にかけて中心付近の最大風速が45m/sに達して「非常に強い」勢力となる予想です。台風に向かって吹き込む南東からの湿った風の影響で、九州などは雨の強まるおそれがあるため、台風が離れて通っても油断をしないようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風8号の名前「バービー(Bavi)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の山脈の名前からとられています。

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