富士山にまとわりつく 幾つもの吊るし雲

ウェザーニュース / 2020年9月9日 7時30分

ウェザーニュース

静岡県富士市より(9日5時頃に撮影)

今日9日(水)朝も、昨日に続き、富士山の周辺には「吊るし雲」と呼ばれる、何層にも薄い雲が重なったような雲が出現しました。

今朝見られた吊るし雲は、ひとつではなく、富士山にまとわりつくように、数多く見られました。

吊るし雲とは

吊るし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「吊るし雲」と呼ばれています。

つるし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という状況の時に発生しやすくなります。

上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。

時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

今朝はちょうど富士山の山頂がある3000m付近の空気が湿っていて、その上下ではそこよりも乾いている状態でした。そのため、富士山の山頂付近の高さにだけ多く雲が出現したと考えられます。

今日も天気下り坂 午後は雨に

吊るし雲は天気が崩れる前に見られることが多くなります。

今日も南から暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態が続き、だんだんと雨が降り出します。
朝はまだ日差しが届いていますが、午後になると雲が増えて、夜には雨が降る予想です。一時的に雨が強まることもあるので、帰宅時間に備えて雨具をお持ちください。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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