台風はこの先1週間程度、発生可能性は低い 9月下旬以降に要注意か
ウェザーニュース / 2020年9月9日 16時0分
8月22日に台風8号、28日に9号、9月1日に10号と立て続けに発生し、日本へ影響を与えました。ただ、10号の発生後、南の海は少し静かになり、しばらくの間、台風が発生する可能性は低いと見られます。
南海上には熱帯低気圧発生の兆しなし
気象衛星可視画像(NICT-情報通信研究機構)
衛星画像を見ると、日本の南の海上にはいくつかの雲の塊があるものの、渦を巻くような気配は見られません。向こう1週間程度は、太平洋高気圧が西に勢力を広げることもあって、対流活動は比較的、落ち着いた状況になる見込みです
このため、雲の塊が大きくまとまって、熱帯低気圧や台風にはなりにくいと見ています。
9月下旬からは再び注意が必要か
次に対流活動が活発になるのは、9月下旬頃の見通しです。日本の南の海上はしばらく高気圧に覆われることから、海面水温の高い状態を維持すると考えられます。
対流活動が活発になり、鉛直シア(地上と上空の風の変化)が小さいなどの環境が整えば、再び台風が発生、発達することになります。
去年は10月12日に台風19号、一昨年は9月30日に台風24号が上陸するなど、9月後半から10月にかけては3年連続で台風が上陸しています。発生が落ち着いている間に、様々な対策を確認するようにしましょう。
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