今夜は十三夜 火星との共演も
ウェザーニュース / 2020年10月29日 20時12分
2020年10月29日(木)は旧暦でいうと9月13日にあたるため、今夜は十三夜ということになります。
一部雲が広がっている地域があるものの、広範囲で十三夜が観測され、晴れている地域では火星との接近の様子も見られています。
今夜は空を見上げて、先人が愛した十三夜の月を楽しんでみてはいかがでしょうか。
十三夜とは?
十三夜とは、昔使っていた月の満ち欠けをもとに1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の9月13日の夜を指し、この日に見える月は旧暦の8月15日(十五夜)に出る月(中秋の名月)と並ぶ名月とされています。
平安時代に中国から伝わったとされる十五夜の月を愛でる風習とは異なり、十三夜の少し欠けた月を愛でる風習は日本独特のものと言われています。
ではなぜ、満月でもない十三夜にお月見をする風習が日本で始まったのでしょうか?
これに関しては諸説あるものの、延喜(えんき)19年9月13日 (現在の暦では919年10月9日)に、当時の法皇が催した月の宴がきっかけとなったというのが、最も有力な説とされています。
また、十三夜の月は、十五夜の月(中秋の名月)とセットで呼ばれることも多く、旧暦8月の十五夜の月を「前の月」、9月の十三夜の月を「後(のち)の月」と呼んだり、2つの月を合わせて「二夜(ふたよ)の月」と呼ぶこともあります。
そして、片方しかお月見を行わないことを「片見月(かたみづき)」と呼んで、縁起の悪いものとされています。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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