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朝焼け、夕焼けの空はなぜ赤くなるのか? 空は「虹色」の順に変化する

ウェザーニュース / 2020年11月8日 15時30分

ウェザーニュース

刻々と変化する朝焼けや夕焼けの空の色。空気が澄んでくる秋はより鮮やかに感じられます。

朝焼けの場合、東の空が赤く染まったと思ったらオレンジ色に変わり、やがて黄色くなり、次第に青く変化していきます。夕焼けはその逆になります。この色の変化って「虹色」の順であることを知っていましたか?

朝焼け、夕焼けができるワケ

昼間は青い空が、朝や夕方はなぜ赤く染まるのでしょうか。

「昼間の空が青いのは、波長が短い青い光は散乱しやすいためです。多くの青い光が散乱しているから空が青く見えるのです」と言うのはウェザーニュースの気象予報士、山口剛央(たけひさ)です。

虹色でいうと、光は波長の長い順に「赤橙黄緑青藍紫(せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し)」ですね。青色より波長が短い藍色や紫色の光は、上空の高い所で吸収されて地上にはあまり届きません。

「一方、明け方や夕暮れは太陽が地平線近くにあるため、大気中を通る太陽光の距離が昼間より長くなります。すると青い光は途中で散乱し切って、散乱しにくい赤・オレンジ・黄色の光が目立ちます。それが朝焼けや夕焼けが赤くなる理由です」(山口剛央)

朝焼けや夕焼けを観察してみよう

朝焼けや夕焼けをじっと観察したことがありますか。5分おきに写真を撮ってみるとわかるのですが、色は刻々と変化しています。

「朝焼けは朝日が地平線から顔を出す直前に赤く染まります。大気中を通る太陽光の距離が一番長くなるため、散乱しにくい赤い光が空を照らすのです。日が昇るにつれて波長が少しずつ短くなるオレンジ色、やがて黄色が優勢になって空の色が変化します」(山口剛央)

夕焼けは朝焼けの逆に青色から赤色に変化するのが観察できます。空が澄んでいる秋の夕焼けは一番美しいといわれます。秋の日のたそがれどきにちょっと視線を上げて、天空のスペクタクルを堪能してみてはいかがでしょうか。

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