七十二候「金盞香」 冬に咲くある花に隠された意外な花言葉
ウェザーニュース / 2020年11月17日 5時0分
11月17日からは、七十二候「金盞香(きんせんかさく)」です。
キンセンカってこんな寒い時期に咲く花だったかな?と思っている方もいるのではないでしょうか。
実は、ここでいうキンセンカは、ある花の異名なのです。
今回の主役はスイセン
![](http://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/202011/202011160065_box_img0_A.jpg?1605490837)
春に咲くキク科のキンセンカは「金盞花」と書きますが、タイトルをよく見ると「金盞香」となっています。
金盞は黄金の杯(さかずき)のことで、6枚の花弁の真ん中に、黄色い杯のような副花冠をもつ、スイセンの異名と言われています。
ちなみに、春に咲くキンセンカは色が黄金色であることと、花全体の形が杯に似ていることから金盞花と名付けられました。
ある神話が関係していた!?
皆さんはスイセンの花言葉をご存知ですか?
可愛い姿とは裏腹に、「うぬぼれ・自己愛」などマイナスのイメージなものが多いんです。
実はスイセンの学名は、ナルシストの語源である「Narcissus(ナルキッソス)」。これは神話の登場人物の名前にちなんでいます。
自分自身に恋こがれた青年
![](https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/202011/202011160065_box_img2_A.jpg?1605486160)
ナルキッソスは、様々な女性に言い寄られる程、非常に美しい青年でした。
しかし、彼は女性たちに対し、高慢な態度をとっては傷つけていました。
ナルキッソスの行いを見かねた女神は、自分自身に恋をしてしまう呪いをかけます。
そんなこととは露知らず…湖に出かけたナルキッソスは、水面に映った自分に恋をします。
自分自身に恋こがれた結果、水面から離れられなくなり、その場で生涯を終えたのです。
その後、彼がいた水辺にはうつむいたような姿のスイセンが咲いたと言われています。
スイセンの花言葉には、彼の哀れな姿が関係していたのでした。
参考資料など
【参照・参考元】
稲垣栄洋(2015)『身近な花の知られざる生態』PHP研究所.
株式会社 豊珠興産 私の根っこプロジェクト日々是活き生き 暮らし歳時記「七十二候「金盞香」。寒さに負けず健気に咲く「水仙」」http://www.i-nekko.jp/hibinotayori/2016-111600.html
イーガオジャパン合同会社 花言葉-由来「スイセンの花言葉」http://hananokotoba.com/suisen/
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