今冬の雪、東・西日本の日本海側で多くなる予想 要因はラニーニャ現象
ウェザーニュース / 2020年11月24日 11時35分
ウェザーニューズ発表 2020.11.24.
先週までの季節外れの暖かさは落ち着き、再び季節が前に進み出しました。
ここ数年、降雪量は平年と比べてかなり少なく、ゲレンデは深刻な雪不足に見舞われましたが、今シーズンはどうなるのでしょうか。12月〜来年3月の降雪傾向をお伝えします。
■ 降雪傾向のポイント ■
・東〜西日本日本海側で“平年並か多い”予想・ラニーニャ現象で西日本中心に寒気が流入しやすい
・ピークは広範囲で 12月末〜1月上旬
東〜西日本日本海側で“平年並か多い”予想
![](http://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/202011/202011240075_box_img0_A.jpg?1606183534)
今シーズンの降雪量は、北陸・近畿北部・山陰・九州で“平年並か多い”、北日本の日本海側で“平年並 か少ない”、その他のエリアは“平年並”の予想です。
予想のポイントとなるのは、ラニーニャ現象とそれに伴う偏西風の蛇行です。
ラニーニャ現象で西日本中心に寒気が流入しやすい
![](https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/202011/202011240075_box_img1_A.png?1606180151)
今冬は、ラニーニャ現象が持続する影響で、偏西風が日本付近で南に蛇行し、西日本を中心に寒気の流れ込みやすい時期がある見込みです。
このため、西日本を中心に平年並みかやや寒い冬になる見通しです。一時的に強い寒気が流れ込むタイミングがあり、東〜西日本の日本海側を中心に降雪量は平年並か多くなるとみています。
一方、北日本の日本海側では、冬型の気圧配置が強まる時期があるものの、全般に寒気の流れ込みは平年より弱い見込みです。このため、降雪量は平年並か少なくなる予想です。
太平洋側では、2月までは冬型の気圧配置が続くため平年よりも降水量が少なくなりますが、2月前半は低気圧の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる予想です。このため、北~西日本の太平洋側の降雪量は平年並になるとみています。
昨冬、降雪量が少なかったエリアでも降雪量が増えるため、今のうちに雪対策をしておくと良さそうです。
全国的に12月末〜1月上旬が雪のピーク、交通機関への影響も懸念
![](https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/202011/202011240075_box_img4_A.jpg?1574390317)
雪のピークは、全国的に12月末〜1月上旬の予想です。
この時期には、一時的ながら強い寒気が南下し、山陰や北陸を中心に大雪となり、瀬戸内や京阪神、濃尾平野でも積雪の可能性があります。
交通機関に大きな影響が出るおそれもあるため、今後の最新情報をご確認ください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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