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富士山が帽子のような笠雲をかぶる

ウェザーニュース / 2020年11月27日 9時30分

ウェザーニュース

今日27日(金)は朝から晴れ間が多くなっている富士山が大きな帽子のような笠雲をかぶっています。晴れてはいるものの、上空1500~2000mくらいには湿った空気があり、やや強い南西の風によって富士山周辺に笠雲が発生したと見られます。

山頂付近は雲が消えるタイミングも

今日は上空3000m付近の風が20m/s以下と極端には強くないことや、湿った空気の層が比較的薄いことなどの影響で、山頂付近の雲は薄く、雲が消えてしまうタイミングもあります。

午後は静岡県の沖に形成されるシアラインが卓越して雲が厚くなり、夕方以降は一時的に雨が降る見込みです。天気下り坂を示唆する笠雲となります。

笠雲とは?

笠雲とは?

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲で、山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」
という気象条件の時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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