週明けは真冬並みの寒気南下で大雪警戒 寒さ厳しく西日本も積雪のおそれ
ウェザーニュース / 2020年12月11日 15時30分
北日本は13日(日)から低気圧の影響で雪が強まり、週明けは真冬並みの第一級の寒気が流れ込んで、日本海側を中心に雪が続きます。季節は一気に進んで真冬モードへと一変する見込みです。
13日(日)は低気圧通過で湿った雪が強まる
13日(日)夜の雨・雪の予想
日本海で発生した低気圧が13日(日)から14日(月)の朝にかけて東北地方を通過する見込みです。周辺では雲がまとまり、局地的に雨や雪が強まります。
低気圧の北側に当たる東北北部は冷たい空気が流れ込んで、湿った雪が強まる見込みです。日本海側だけでなく、太平洋側でも短い時間の積雪急増に注意が必要です。低気圧の進路によっては、北海道の太平洋側でも雪の強まる所があります。
週明けは第一級の寒気が日本上空に
15日(火)の天気図と寒気
低気圧が東に離れる週明けの14日(月)以降は冬型の気圧配置が強まり、15日(火)には北海道上空5500m付近で-42℃以下の第一級の寒気が流れ込んでくる予想です。一冬でも数回程度来るか来ないかというレベルの強い寒気ですので、特に北海道や東北などの北日本で雪雲が発達しやすくなります。
少なくとも16日(水)頃にかけて断続的に雪が降り、局地的には1日に数10cm以上と積雪が大幅に増加する見込みです。また、強い寒気の南下と風がぶつかり合うことで、発達した雪雲が形成され、北陸でも内陸部や山沿いを中心に大雪となるおそれがあります。今季最初の本格的な雪が、いきなり大雪となりますので、早めの備えが必要です。
JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の仕組み
北陸から西日本でも積雪のおそれ 全国的に真冬の寒さ
週間予報
寒気が強いため、北陸から西日本にかけても雪の所が多く、北陸の市街地や中四国の山沿いなども積雪の可能性があります。北西の風が強く吹くため、北日本から西日本にかけて日本海側の広い範囲で吹雪となって、見通しが悪くなるおそれがあります。車の運転時は冬用タイヤが必須です。
路面状況や視界の悪化に加え、今シーズン初めての雪道の運転というケースがあるかと思われますので、くれぐれも慎重に行ってください。鉄道などの運行にも乱れの生じる可能性があります。
雪雲の一部は強い風に乗って広がり、名古屋や広島なども初雪になるかもしれません。これだけの寒気に覆われますので、全国的に寒さが厳しく、晴れる太平洋側でも10℃に届かない所が増える予想です。寒さ対策も万全にしてください。
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