二十四節気「小寒」七十二候「芹乃栄」 今日から“寒の内”
ウェザーニュース / 2021年1月5日 5時0分
1月5日(火)からは、二十四節気「小寒(しょうかん)」、七十二候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」です。
寒いこの時期だからこそ
小寒から節分までの30日間を「寒の内」といいます。1年で最も寒いと言われているこの時期には、寒中水泳や寒稽古などが行われます。
あえて厳しい環境下に置かれることで、精神力を鍛える目的があるとのことです。テレビなどで紹介される映像を見ているだけで寒くなりそうですね…。
寒さで甘みがUP!
この時期、私たち人間以外にも寒さにさらされ、一皮も二皮もむけようとしているものがいます。
それは、今回の七十二候にも登場する「せり」です。水分をたくさん含む冬の野菜たちは、寒い冬を乗り切るためにある工夫をこらします。それは細胞内のでんぷんを糖に変えること。
砂糖を混ぜた水は、ただの水よりも凍る温度が低くなるというのは有名ですが、せりをはじめとした冬野菜は、そのことを本能的に知っていたのです。
そのため、寒さにさらされたせりはグッと甘くなるのです。
小寒から◯日目の天気は…
小寒の時期は暦の上では「これから更に寒くなる頃」とされていますが、こんなお天気の言い伝えがあるのをご存知でしょうか。
小寒から4日目は寒四郎と言われ、麦の厄日とされています。その日の天候が麦の収穫に影響があるとされ、晴れればその年は豊作と言われていました。
また、小寒から9日目は寒九と言われています。この日に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれ、豊穣の兆しという言い伝えがあります。
日によって雨が良かったり晴れが良かったり、昔の人にとっては小寒の天気はかなり重要視されていたようです。
参考資料など
【参照・参考元】
一般社団法人 日本植物生理学会 https://jspp.org/
NPO法人 双牛舎 水牛歳時記 http://sogyusha.org/saijiki/04_winter/kan.html
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