富士山に笠雲が出現 雪化粧はすっかり薄く
ウェザーニュース / 2021年1月5日 10時40分
今日5日(火)の富士山周辺は、早朝に広がっていた薄雲が少なくなるに連れて、山頂から離れた所に笠雲が現れました。日本列島の南海上を通過する低気圧の影響で、上空には湿った空気が流れ込んでおり、この影響で笠雲が発生したと考えられます。
笠雲の仕組み
笠雲の仕組み
笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲で、山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
・「上空の風が強い」
・「湿った空気が存在する」
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
今日の低気圧は陸地から離れた所を通過するため、午後にかけて雲が厚くなるものの、雨が降り出すまでの天気の崩れはない見込みです。
雪化粧はすっかり薄く
富士山の雪化粧の変化
静岡側から見た富士山で笠雲以上に目を引くのが、山肌が目立つ様子です。昨年末にまとまった雪が降って、しっかりと雪化粧をしましたが、年末年始の冬型の気圧配置で強い風が続き、大半が風で飛ばされてしまったようです。元日に同じ富士宮市から撮影された写真と比べると、雪が減った様子が一目瞭然です。
富士山周辺は週末にかけて再び冬型の気圧配置が強まるため、新たな雪は降らず強い風により残った雪も飛ばされる可能性があります。次に降水が予想されるのが、来週12日(火)頃で、ここまでは雪の少ない状況が続く見込みです。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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