北陸で3時間に20cm以上積雪急増 日本海側では広範囲で大雪・吹雪に厳重警戒
ウェザーニュース / 2021年1月8日 8時0分
新潟県津南町より(8日7時前の様子)
日本列島には非常に強い寒気に寒気が流れ込んでおり、日本海側を中心に大雪となっています。
特に昨夜から今朝にかけては北陸では雪の降り方が強まっていて、富山県朝日町では今日8日(金)7時までのたった3時間で24cmも積雪が増えました。また、新潟県津南町でも昨夜19時から今日8日(金)7時にかけての12時間で、積雪が62cmも増加しています。
富山湾周辺では強雪に警戒
雨雲雪雲の様子 8日(金)7時30分現在
ウェザーニュースの解析によると、日本海から流れ込む発達した雪雲に加えて、富山湾周辺では気温が低くなっている内陸から吹く風と日本海から吹く季節風がぶつかることによって、午前中いっぱいは著しく雪雲が発達するおそれがあると予想しています。
1時間に5cm~10cmも一気に積雪が増えるような激しい雪で視界が悪化したり、車がスタックが発生してしまうなどの危険があります。
また、午後以降も日本海からの発達した雪雲の流れ込みは続くので、明日にかけて大雪に厳重な警戒が必要です。
九州の市街地でも道路に積雪
福岡市南区より(8日7時30分前の様子)
また、九州など西日本でも断続的に雪が降っており、8日7時現在で佐賀では4cmの積雪を観測。そのほか福岡や長崎でも1cm積雪となっています。ウェザーニュース会員から届いた現地の写真報告では、福岡市内でも道路に雪がしっかり積もっている状況がわかります。
今は雪が小康状態となっているところでも、再び今夜遅くからは雪が強まる見込みです。ウェザーニュースの予想では、10日(日)朝までの積雪の増加は九州山地の山岳部では30〜40cmに達する可能性があります。
九州北部の平地でも15〜20cmの積雪があるとみています。福岡市の市街地でもさらに5cm以上の雪が新たに積もり、ここ数年にない大雪となるおそれがあります。
明日いっぱい大雪・吹雪のおそれ
10日(日)朝までの新たな積雪増加量の予想
このあと明日9日(土)にかけては、日本海側の地域を中心に大雪となり、北陸など雪雲のかかりやすい場所はウェザーニュースの見解では100cm以上の積雪増加が予想されています。発達した雪雲の一部は山を越えて瀬戸内や太平洋側にも流れ込み、普段雪のほとんど降らない地域でも積雪となるおそれがあります。
普段それほど雪の降らない地域でこれほどの雪が降ると、倒木や樹木の垂れ下がりによる停電や鉄道の線路支障が発生したり、積雪による線路のポイント故障や路面凍結によるスリップ事故の発生、都市高速の通行止め、立ち往生による大規模な車両滞留などに発展するおそれがあります。万が一九州道などで長期の通行止めが発生すると、物流の停滞により、今後スーパーやコンビニなどで食料品などの品薄状態となる可能性もありますが、買い占めはおやめください。
積雪や路面凍結によりスリップ事故等の発生が懸念されます。冬用タイヤやタイヤチェーンなどを装備していない車の運転は危険を伴いますので厳禁です。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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