ラニーニャ現象に解消の兆し 天候は次第に平年に近い状態へ(エルニーニョ監視速報)
ウェザーニュース / 2021年1月12日 14時30分
気象庁は今日12日(火)、最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。ラニーニャ現象が12月も継続しており、日本列島に強い寒気が流れ込みやすくなった一つの要因と考えられます。
12月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は-0.9℃で、平年よりは依然として低いものの、11月に比べると差は小さくなりました。対流活動は引き続きに平年に比べて不活発で、貿易風は引き続き平年より強い状況です。このような海洋や大気の状態はラニーニャ現象が継続していることを示しています。
太平洋赤道域の中部から東部に見られる海洋表層の冷水が冬の間は維持され、東部の海面水温は平年より低い状態が継続すると考えられます。
エルニーニョ現象を予測するコンピューターシミュレーションの結果では、2月以降、平常に戻る確率が次第に高くなり、ラニーニャ現象が続く確率は3月になると60%、4月は30%に下がります。春にはラニーニャ現象が解消する見込みです。
2月以降は平年に近い状態に戻る
この先1か月の降水量と平均気温
ラニーニャ発生時の冬の天候は統計的に目立った特徴はないものの、偏西風の蛇行を引き起こして、12月中旬から1月上旬に見られたような、寒波の襲来につながったと見られます。
春に向けて徐々にラニーニャ現象が落ち着いていくことで、天候も平年に近い状態に戻る見込みです。7日(木)発表の1か月予報でも、気温、降水量はともに平年並みを予想しています。
参考資料など
気象庁より
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