40m/s超の暴風で猛吹雪に厳重警戒 明日以降は西日本でも積雪のおそれ
ウェザーニュース / 2021年2月16日 10時30分
今日16日(火)は24時間で50hPaという稀に見る発達をした低気圧の影響で、北日本を中心に猛吹雪となっています。瞬間的に40m/sを超える暴風の所もあり、午後にかけても続くことから厳重な警戒が必要です。
最大瞬間風速は40m/sを超える
発達した低気圧の影響で北日本を中心に風が非常に強く、10時30分までの最大瞬間風速は北海道えりも町・えりも岬で44.7m/s、北海道広尾町で36.1m/s、青森県八戸市で34.3m/s、秋田県秋田市で30.9m/sを観測しました。雪の降っている所では吹雪で、視界が非常に悪くなっています。
低気圧は勢力を維持したままオホーツク海をゆっくりと進むため気圧配置に大きな変化がなく、午後にかけても風の強い状況が継続します。北海道から東北にかけては沿岸部を中心に瞬間的に30〜40m/s、ないしはそれ以上の暴風に見舞われる見込みです。
特に北海道は数年に一度の猛吹雪によってほとんど視界が効かないホワイトアウトの状況になったり、顕著な吹き溜りが形成されるおそれがあります。また、暴風による飛来物や停電の危険もあり、備えを行った上で、極力外出は避けるようにしてください。
1mを超える大雪のおそれも
19日(金)昼までの積雪の予想
今日は北日本の日本海側で断続的に雪が降り、低気圧周辺の活発な雲がかかる北海道は午後になると局地的に強まります。
また、日本海を進む低気圧が今夜、北陸付近を通過する見込みです。大気の状態が不安定となって、北陸から近畿北部、山陰にかけては雷を伴った強い雨やアラレなどのおそれがあります。低気圧の通過後は東日本や西日本にも寒気が流れ込んで、明日17日(水)は西日本も含んだ日本海側の広い範囲で雪となる予想です。
19日(金)昼までの3日間で予想される雪の量は、北陸から東北、北海道の広い範囲で50cmを超え、山間部では1mに達します。近畿北部から山陰は市街地でも10cm以上の雪が積もり、九州、四国でも積雪の可能性があります。
大雪や吹雪による鉄道など公共交通機関への影響が考えられますので、最新の気象情報と共に交通情報や運行情報の確認が欠かせません。山間部では雪崩、市街地では屋根からの落雪のおそれがありますので、併せて警戒が必要です。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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