【七十二候】草木萠動 芽吹き始めた草木から感じる日本の春の色

ウェザーニュース / 2021年2月28日 4時50分

ウェザーニュース

今日2月28日からは「草木萠動(そうもくめばえいずる)」。
冬も徐々に終わりに近づき、周囲に目を向けると、花や草木に彩りが出てきました。まだ冷え込むことはあるものの、着実に季節は春へと進んでいます。

そこで今回は、春の訪れを感じさせる草花と日本の色のコラボレーションを皆さんにお届けします。

芽吹き始めの淡い色

写真左:埼玉県(2017年) 右:千葉県(2017年)

【白鼠色(しろねずいろ)】
顔を出したばかりの小さなネコヤナギは、白鼠色のフワフワな毛で覆われています。まさに猫のしっぽのようです。
実は「猫柳色」という色もあるのですが、こちらは少し黄色っぽいので、3月〜4月頃の黄色い花が咲いた時に近い色をしています。

【若芽色(わかめいろ)】
まさにこれから成長していく若い芽は、淡くきれいな緑色をしています。
「若」が付く色には「若草色」や「若葉色」などがありますが、その中でも一番薄い色となっています。

健気に輝く青い花

写真左:石川県(2017年) 右:東京都(2017年)

【青藤色(あおふじいろ)】
藤色は、藤の花にちなんで作られた色なので、紫色をしています。一方、青藤色は藤色に青みが加わった優しい薄紫色です。
この季節の花でいうと、オオイヌノフグリの花弁が青藤色によく似ています。

【勿忘草色(わすれなぐさいろ)】
「私を忘れないで」そんな花言葉を持つ勿忘草は、美しい青色の花をしています。花のひとつひとつは小さいのですが、暖色系の花が多い春には、一際存在感を放ちます。

春の使者

写真左:鹿児島(2017年) 右:大阪府(2017年)

【鶯色(うぐいすいろ)】
うぐいす餅やうぐいす餡など食べ物でもよく見かける鶯色。鮮やかな緑というよりは、落ち着いた深みのある緑色です。

【菜の花色(なのはないろ)】
青空によく映える、黄色い菜の花の色。
1本でも美しいですが、黄色い絨毯のような花畑は圧巻です。本格的な春になれば、桜の花とのコラボレーションも楽しみの一つです。

いち早く春の訪れを感じさせる花

写真左:大阪府(2017年) 右:兵庫県(2017年)

【紅梅色(こうばいいろ)、薄紅梅色(うすこうばいいろ)】
早いものは1月頃から咲き始め、寒い冬の中でも春への希望を感じさせてくれる梅の花。
紅梅色の方は遠くからでも映えるやや紫がかった紅色をしています。紅梅があると周辺の景色はパッと華やかに彩られますね。
そんなハッキリとした色味の紅梅と比べると、薄紅梅は柔らかな印象があります。皆さんはどちらがお好きですか?

春の象徴といえば

写真 埼玉県(2017年)

【桜色】
この時期に見ることが出来る寒緋桜や河津桜は、ソメイヨシノと比べると、ハッキリとした色味になっています。
花がまだまだ少ない2月頃は、少し濃い色のほうがよく映えることを、桜自身もわかっているのかもしれませんね。
足下や頭上に目線を移せば、草木や花から季節が進んでいることを感じることができます。
ぜひ皆さんも自然の中から古きよき日本の色を探してみてください。

参考資料など

【参考・参照元】
日本の色(伝統色・和色)-Traditional colors of Japan- 「日本の伝統色」https://irocore.com/
「和色大辞典」https://www.colordic.org/w/
「日本の伝統色」https://www.hanagoromo.net/dentou_Folder/colour_01.html
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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