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南太平洋でM8.1の大地震 NZやオーストラリアなどで津波を観測

ウェザーニュース / 2021年3月5日 6時55分

ウェザーニュース

日本時間の3月5日(金)4時28分頃、海外で規模の大きな地震がありました。震源地は南太平洋(ケルマデック諸島)で、地震の規模(マグニチュード)は8.1と推定されます。

オセアニア〜中南米などの太平洋の広域に津波発生の可能性があります。

この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。(10時08分 気象庁発表)

ニュージーランド周辺では昨夜からM7以上の地震が3回発生しています。

オセアニアで津波を観測

この地震により、震源からやや離れた各地で津波が観測されました。

観測された津波の高さ(8時41分 PTWC発表)
0.56m オーストラリア領ノーフォーク島 キングストン
0.30m ニュージーランド グレートバリア島
0.16m ニュージーランド イーストケープ
0.15m ニュージーランド ノースケープ
0.05m トンガ ヌクアロファ
0.03m サモア アピア

震源近傍の潮位観測点からはデータが入っておらず、状況を調査中です。

津波が発生した場合、到達までにかかる時間 米国海洋大気庁Webサイトより

太平洋津波警報センター(PTWC)によると、以下の国や地域では津波襲来のおそれがあります。

・3m以上
 ケルマデック諸島(ニュージーランド)

・1〜3m
 ニューカレドニア、バヌアツ

・0.3〜1m
 南極、オーストラリア、チリ、コロンビア、クック諸島、コスタリカ、エクアドル、フィジー、フランス領ポリネシア、コスラエ島、メキシコ、ナウル、ニュージーランド、ニカラグア、パナマ、ペルー、ピトケアン諸島、ポンペイ、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ウォリス・フツナ

日本の沿岸では津波被害の心配なし

気象庁によると、国内で若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。

<津波予報(若干の海面変動)>
 北海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、相模湾・三浦半島、静岡県、愛知県外海、伊勢・三河湾、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島、沖縄本島地方、大東島地方、宮古島・八重山地方

若干の海面変動が予想されますが、被害の心配はありません。

若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で5日14時30分頃です。これらの沿岸では今後1日程度は若干の海面変動が継続する可能性が高いと考えられます。

震源近傍では“日本での震度5強”程度の揺れか

米国地質調査所国立地震情報センター(USGS,NEIC)によると、震源近傍では最大で改正メルカリ震度階級のⅧ程度の揺れがあった模様です。

厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5強程度に相当する揺れとみられます。

同所の解析では、震源の深さは約20kmで、逆断層型の地震とみられ、津波の発生しやすいメカニズムと推定されます。

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