北海道で「凍雨」降ったか 「雨氷」にも注意
ウェザーニュース / 2021年3月21日 17時30分
今日3月21日(日)の北海道では、低気圧の北上にともない暖気が流れ込みはじめ、降っていた雪が雨に変わったところが多くなっています。
ただ、道東の内陸では地表付近に冷たい空気が溜まっていたことで、「凍雨(とうう)」と呼ばれるあられのようなものが降った所がありました。ウェザーニュースアプリのユーザーからは凍雨の報告が寄せられています。
上空でとけた雪が再び凍って降る現象
凍雨ができる過程
北海道では昨夜から雪の降っていたところが多いものの、低気圧の北上に伴い南から暖かな空気が流れ込み始め、雪から雨に変わったところが多くなりました。
道東では大気下層に冷たい空気が蓄えられていたため、上空に暖気が入り始めた後も地表は気温の低い状態が続いています。
高度1万メートル以下の大気は通常、上空高いところへ向かうにつれて気温が低くなるものです。今日はその一部が逆転し、高度1500メートル以下では地上の方が気温が低くなっていました。逆転層と呼ばれる現象です。
そのため、上空から降ってきた雪が途中でとけて雨に変わり、地表付近で再び凍るという過程をたどり、「凍雨」と呼ばれるあられのような氷の粒が降ったとみられます。雪は白っぽい見た目をしていますが、凍雨は透明に近い色をしているのが特徴です。
「雨氷」現象にも注意
今月2日(火)は北海道で雨氷が生じた
このあと暖気の流れ込みがさらに進むと、地上付近で雨が凍りきらずに水滴のまま落下して来ることが想定されます。
ただ、この際の気温などの条件次第では、水滴は0℃以下でも凍っていない「過冷却」状態で降ってくることもあり、そうなると地上で物体に触れた瞬間に凍結することがあります。この現象を「雨氷(うひょう)」と呼びます。雨氷が生じると、木の枝などが透明な氷でコーティングされたような状態になります。
きれいな現象ではありますが、電線に雨氷がつくと停電などが発生しやすくなったり、路面がツルツルに凍ってスリップしやすくなったりする可能性があります。
雪が雨に変わる過程ではこれらの現象が発生することがありますのでご注意ください。
参考資料など
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