台風2号は発達し目がクッキリ 明日には「猛烈な」勢力に
ウェザーニュース / 2021年4月17日 16時0分
4月17日(土)15時現在、台風2号(スリゲ)は暴風域を伴いながらフィリピンの東を北西に進んでいます。中心付近の最大風速が50m/sと「非常に強い」勢力まで発達し、衛星画像では台風の目がクッキリとしている様子がわかります。
▼実況 [4月17日(土)15時]
存在地域 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 北西 20 km/h
中心気圧 925 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
発達しながら北上 来週後半は東に進路を変える可能性
台風2号の予想進路
台風2号は今後もさらに発達して明日18日(日)には猛烈な勢力になる予想です。その後、来週中頃には海面水温の低い領域に達することで勢力を落とし始める見込みです。
進路はまだ不確実性が高く、世界各国の気象機関が計算したシミュレーション結果を比較すると、フィリピンの東を北上したあと、北東に向きを変える可能性が高いとみられます。
日本への影響は大きくはないものの、来週後半に沖縄や小笠原諸島などに近づいて、高波や強風の影響が届くおそれがあります。今後の情報に注意するようにしてください。
統計をみると4月に小笠原諸島に接近した台風もあるため、春とはいえ油断は出来ません。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風2号の名前「スリゲ(Surigae)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、鷲の一種の名前からとられています。
「スリゲ」が使われるのは今回の2021年台風2号が初めてで、前回まで用いられていた140種類のうちのひとつ「ムジゲ(虹の意味)」から差し替えられたものです。
参考資料など
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構
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