5月病対策にも? 自律神経を整えるツボ4選
ウェザーニュース / 2021年5月6日 5時0分
イライラや身体の不調のもとには、自律神経の崩れがあるかもしれません。源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸郁保先生に、自律神経を整え、元気に過ごすためのツボを教えていただきます。
さまざまな不調のもとは自律神経?
陽射しが明るくなっているというのに、気分の落ち込みを感じることはないでしょうか。身体が思うように動かない、夜よく眠れないと悩む人も少なくありません。
「春から夏への変わり目に当たる今の時季には、不調が現れやすくなります。症状はさまざまですが、原因は自律神経に集約されます。自律神経には、身体をオンにする交感神経とオフを司る副交感神経があり、昼夜のリズムと連動して身体を司っています。季節の変化に身体が追いついていないことに加え、新生活やコロナ禍の影響で、バランスが崩れてしまっているのです。
朝に交感神経の働きを補うツボと、夕方以降に副交感神経を刺激して身体を休む状態に切り替えるツボを紹介しますので、時間に合わせて使ってみてください」(瀬戸先生)
朝が苦手な人向けのツボ
朝の目覚めが悪い、お昼頃になってようやく気持ちが上がってくる人に効果的なツボです。
「交感神経をうまく働かせ、身体を目覚めさせるツボです。強めに押すことで、気持ちが上向きになり、元気が出てきます。新生活の疲れが出てきている人、緊張が切れてやる気が出なくなっているタイプの五月病にもおすすめです」(瀬戸先生)
後谿(こうけい)
「手のひらと甲の間にで小指の根元の関節から1.5cmほど手首よりにあるツボです。朝、20~30秒くらい強めに押します」(瀬戸先生)
天井(てんせい)
「肘の外側の骨から親指の幅1本分上の凹んだところにあるツボで、肘を折り曲げて上(肩側)に指をすべらせると見つけやすいです。朝、20~30秒くらい強めに押します」(瀬戸先生)
夕方・夜になってもリラックスできない人向けのツボ
「緊張が強いと、無意識に身体が強張ったり、家でもゆったりできないなど、心身が休まりません。高じると気分が落ち込むタイプの五月病になることもあります。副交感神経の働きを助けて、オフに切り替えるためのツボを使いましょう」(瀬戸先生)
赤穴(せきけつ)
「左右の鎖骨を結んだ中央部の窪み(天突)より親指の幅1本分下にある璇璣(せんき)から、真横に約1cmの位置にあるツボです。交感神経から副交感神経へ切り替えるのに効果的で、神経が高ぶりすぎて夜に眠れない、眠りが浅い方にオススメです。夕方以降、優しくトントンと叩きます。気が休まるまでが目安です」(瀬戸先生)
面産(めんさん)
「鼻翼(鼻の先の左右両端にふくれている部分)から真横の頬骨に当たる位置にあるツボです。緊張感から解放し、不安をやわらげる効果があります。夕方以降、優しくトントンと、気持ちが穏やかになるまで叩きましょう」(瀬戸先生)
瀬戸先生は、「柑橘系やハーブなど、爽やかな香りの食べ物は気持ちがリフレッシュし、五月病対策にもよい」とオススメします。自律神経を整えるツボとあわせ、心身をよい状態にして季節の変わり目を乗り越えていきましょう。
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