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新緑の季節 緑色を見るとどんな効果がある?

ウェザーニュース / 2021年5月7日 5時1分

ウェザーニュース

木々の緑が美しい季節、眺めているだけで穏やかな気持ちになれるものです。緑色の効果について、一般社団法人色彩心理カウンセリング協会代表理事の洞渕美佐緒さんに教えていただきます。

なぜ、緑を見たくなるのか

ふとした瞬間に緑に目が止まるのは、今あなたに必要な色だからかもしれません。

「私たちは、色に囲まれて生活しています。人が見分けている色は100万前後とされていますが、日々無意識に選んでいる色には、その時の心や身体の状態があらわれるものです」と洞渕さんは説明します。色とは、光の特定の波長を目で感じとっているものですが、それぞれの色に根源的な性質や特徴、イメージがあり、私たちの心や身体に多大な影響を与えるといいます。

「緑という色のキーワードとなるのは癒し、安全、成長、平和、自分らしい、リラックス、バランスなど。色の効果を意識していなくても、木々の緑に心が安らいだり、森林浴など癒しの効果を感じたりすることは多いでしょう。

植物は、ゆっくり確実に成長していくもの。日々の変化は小さくとも、3か月も経てば大きく豊かになっています。そして、萎(しお)れたり枯れかけたりすることがあっても、水や栄養を与えれば再び元気を取り戻し、成長していきます。緑というのは、そういった意味を持つ色なのです」(洞渕さん)

緑色がもたらすとされている心理的な効果

春から夏にかけては、新芽や若い葉がぐんぐん成長していく時期です。

「緑のなかでも、黄色の多く入った緑、ライムグリーンを目にしますね。この色はものごとが新しく始まる、進化・成長、再生などを意味します。

新年度が始まり、あちこちに新入生や新入社員など”初心者マーク”の人々が登場しています。新芽が薄く柔らかいように、彼らも傷つきやすいものです。でも、人はそういった存在に触れるとき優しくなれるのです。嫌なことから前向きになれたり、初心に戻るきっかけともなります。みずみずしい新緑、ライムグリーンのシーズンを、明るく爽やかに楽しみましょう」(洞渕さん)

コロナ禍での緑の意味とは

コロナ禍で、多くの人が辛い思いをしたり、表にはあらわせないストレスを感じています。そんな状況下だからこそ緑の力は助けとなるかもしれません。

「気づかぬうちに疲弊し、恐怖や怒りの感情に巻き込まれてはいないでしょうか。それが、人の行動を非難するといった攻撃性としてあらわれるのかもしれません。

しかし、ネガティブな感情をもっているとき、人は自分自身のことも好きになれないものです。緑を見ることで、本来もっている自分らしさを取り戻してください。緑は、可視光線のなかで真ん中に位置し、7色の虹の色のなかでバランスを取る色でもあります。緑には、自分のありのまま、自分ができることを探していく、そんな力があります」(洞渕さん)

自分のストレスや疲労に気づいていないときほど注意が必要です。新緑の季節ならではの緑を目にしたり、接することで心身をリラックスさせていきましょう。

参考資料など

取材協力/一般社団法人色彩心理カウンセリング協会(https://shikisaishinri.jp/)

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