宮崎で顕著な海面変動「副振動」発生 船や艀の流出に注意
ウェザーニュース / 2021年6月5日 22時7分
今日6月5日(土)の夜は、宮崎県の沿岸では顕著な海面変動が起きています。
「副振動」と呼ばれる現象が発生しているとみられます。宮崎(港湾局)では20時20分頃に約30分周期で約90cm、宮崎県の油津では20時55分頃に約20分周期で約80cmの海面の昇降が観測されました。
副振動とは
副振動とは、湾や海峡などで発生する海面水位の振動現象です。振動の周期は数分から数十分で、湾や海峡の形状によって異なります。何らかの要因で発生した海面の変動が、湾内の固有振動と共鳴して増幅することで発生する現象といわれています。地震が引き起こす「津波」や台風などの強い低気圧が引き起こす「高潮」とは異なる現象です。
副振動は発生の要因が複雑で、発生の有無や程度を予測することがほぼ不可能な現象です。
主振動である天文潮(満潮・干潮)はおよそ6時間おきに海面の昇降が生じますが、副振動はそれに比べてかなり短い周期で海面の昇降が繰り返されるため、対処の難しい現象となります。
今後も大きい海面の昇降や強い流れが繰り返し発生する可能性があるため、宮崎地方気象台は船舶や海上係留物への被害に注意を呼び掛けています。具体的には、係留された船や艀(はしけ)が流される、川の河口付近で逆流が発生するなどの可能性が考えられます。程度がさらに酷くなる場合には浸水や冠水などの可能性もあります。
満潮時刻は宮崎が6日(日)3時17分、油津が6日(日)3時24分です。5日(土)21時50分時点で高潮警報・注意報等は発表されていませんが、念のため今後の潮位情報に注意してください。
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