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熱湯消毒はNG!?まな板の除菌&お手入れ

ウェザーニュース / 2021年6月17日 5時30分

ウェザーニュース

気温が上がって湿気も増すこれからの季節は、食中毒の原因となる雑菌が増えやすくなります。家庭の中で特に心配なのは、雑菌の温床となりやすい「まな板」です。

この時期気になる「まな板の正しい除菌&お手入れ方法」について、飲食店へも高度な衛生管理の課題解決策などを提供している、花王プロフェッショナル・サービス株式会社(KPS)が啓発している内容を紹介します。

ササッとではなく、しっかりした手順で

まな板は毎日汚れるものなので、まったく洗わないという人はいないはずです。

しかし、よく使うだけについササッと洗ってしまいがちです。

「毎日の除菌・漂白」や「肉、魚、野菜など食材ごとにまな板を使い分ける」となると、ご家庭ではそこまでできていないのが実情かもしれません。

でも、生食用の食材と生肉や生魚などを同じまな板で扱う時は、切る順序に気を付けて2次汚染に気をつけるなど、注意すべきポイントがあります。

みなさんのご家庭でも、花王プロフェッショナル・サービスが飲食店などに推奨している「しっかりした手順」でお手入れしてみませんか。

まな板の衛生管理でよくある間違い

よく、肉や魚を切った後のまな板を、熱湯で洗っている人がいます。「熱湯をかければ、消毒になるだろう」と考えるのは大きな間違いです。

肉や魚などのたんぱく質は、60℃以上のお湯で固まる性質があります。そのため、たんぱく質の汚れがまな板のキズの中に入り込み、腐敗して雑菌を繁殖させるのです。

まな板を洗浄するときは、熱湯でなく必ずぬるま湯や水を使いましょう。

まな板の正しい洗浄・除菌・漂白の仕方

では、食中毒を発生させない正しいお手入れ方法とはどんなものなのでしょうか。

「まな板は中性洗剤を使って汚れをしっかり落とした後、除菌・漂白することが大事です。手順としては、以下の3ステップを行ってください」(花王プロフェッショナル・サービス)

【1】汚れが入り込みやすい傷目に沿って、まな板専用ブラシで汚れを落とす
▼それでもダメなら、まな板削りを試す
▼これでもダメなら、交換を検討する

【2】塩素系除菌漂白剤で除菌・漂白を行う
▼まな板の全体をふきんで覆い、その上から除菌漂白剤をかけて30分間置く
▼ふきんの代わりにキッチンペーパーでも可

【3】30分経ったらしっかりと水で洗い流し、水気を拭き取った後、乾燥させる
▼風通しのいい場所で乾燥させ、保存する

この手順でお手入れをすると、食中毒の原因となる細菌の繁殖が防げるそうです。

プラスチック製と木製のメリット、デメリット

まな板のタイプ別の特徴も紹介します。

【プラスチック製まな板】
・メリット……傷がつきにくい、乾きが早い、カビが生えにくい、洗浄・除菌・漂白がしやすい
・デメリット……食材がすべりやすい、包丁が刃こぼれしやすい、色や臭いが染み込むとなかなか取れない

【木製まな板】
・メリット……食材がすべりにくい、包丁のあたりが確かで切りやすい、包丁の刃が傷みにくい
・デメリット……傷がつきやすい、乾きが遅い、カビが生えやすい、お手入れに時間がかかる

プラスチック製と木製では一長一短ありますが、どちらにしても毎日しっかり洗浄・除菌・漂白を行うことが重要です。これからの季節、食中毒を出さないために、ご家庭でも実践してみてください。

参考資料など

花王プロフェッショナル【ご贔屓ナビ】(https://pro.kao.com/jp/food-biz-support/)

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