米アラスカ半島でM8.2の地震 津波被害の心配なし 現地で海面変動観測
ウェザーニュース / 2021年7月29日 18時2分
日本時間の7月29日(木)15時16分頃、海外で規模の大きな地震がありました。震源地はアリューシャン列島(米国、アラスカ半島)で、地震の規模(マグニチュード)は8.2と推定されます。
気象庁は18時02分に新たな情報を発表しました。この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。
アラスカで津波を観測
この地震により、震源近傍では最大で約0.2mの海面変動が観測されました。
観測された津波の高さ(18時29分 NTWC発表)
オールドハーバー 0.7フィート(0.21m)
サンドポイント 0.5フィート(0.15m)
コディアック 0.5フィート(0.15m)
キングコーブ 0.4フィート(0.12m)
アリタック湾 0.4フィート(0.12m)
ウナラスカ 0.3フィート(0.09m)
日本の沿岸では津波被害の心配なし
津波が発生した場合、到達までにかかる時間 米国海洋大気庁Webサイトより
気象庁によると、国内で若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。
<津波予報(若干の海面変動)>
北海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、相模湾・三浦半島、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島、沖縄本島地方、大東島地方、宮古島・八重山地方
若干の海面変動が予想されますが、被害の心配はありません。
若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で29日20時00分頃です。これらの沿岸では今後1日程度は若干の海面変動が継続する可能性が高いと考えられます。
米国地質調査所国立地震情報センター(USGS,NEIC)の速報解析によると、発震機構は北北西—南南東方向に圧力軸を持つ逆断層型の地震とみられます。
この海域で規模の大きな地震が発生すると、ハワイや南米などに津波が到達することがあります。
震源近傍では“日本での震度4”程度の揺れか
米国地質調査所国立地震情報センター(USGS,NEIC)によると、震源近傍では最大で改正メルカリ震度階級のⅥ程度の揺れがあった模様です。
厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度4程度に相当する揺れとみられます。
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