台風9号 「温帯低気圧に変化」は安心できない 台風時より発達
ウェザーニュース / 2021年8月9日 9時25分
気象庁は、台風9号(ルピート)は今日9日(月)朝までに温帯低気圧に変わる見込みと発表しています。
台風が温帯低気圧に変わると、台風情報の発表は終了してしまいますが、決して油断をすることは出来ません。
台風9号は温帯低気圧に変わる過程で、台風由来の暖気と上空の寒気が作用し、さらに発達する予想となっているためです。温帯低気圧に変化すると、風雨の強い範囲が中心から離れた所にも広がります。
台風と温帯低気圧の違い
温帯低気圧の構造
9日(月)6時現在、台風9号の中心気圧は985hPa、最大風速は23m/sとなっていますが、12時間後の18時の予想は、中心気圧が980hPa、最大風速25m/sの温帯低気圧になっている予報で、現在よりも勢力を強めるものとみられます。
「台風」は最大風速17.2m/s以上の熱帯低気圧のことを指すため、温帯低気圧になっても台風並みの勢力であると言えます。
台風や熱低低気圧と温帯低気圧の大きな違いは、構成する空気の質とエネルギー源です。
台風や熱帯低気圧は、暖かい空気のみで構成されていて、水蒸気が水滴に変わるときに放出する熱エネルギーをもとに構造を維持します。
一方、温帯低気圧は暖かい空気と冷たい空気の間に存在し、暖かい空気と冷たい空気が上下で入れ替わることで生まれる運動エネルギーを直接利用して構造を保っています。
台風9号は既に、上空の寒気を伴った気圧の谷と対応していて、温帯低気圧化が進んでいるものとみられます。台風が温帯低気圧になった後も、ニュース記事などで最新の情報を確認してください。
雨雲レーダー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【台風最新情報】台風7号『非常に強い勢力』で関東・東北に最接近へ『猛烈な雨』『線状降水帯』発生の可能性 お盆休みUターンへの影響は?
MBSニュース / 2024年8月16日 14時45分
-
南鳥島近海で新たな台風発生予想 次に発生すると「台風8号」
ウェザーニュース / 2024年8月13日 11時0分
-
台風5号(マリア) あす朝に東北太平洋側に上陸へ 大雨のおそれ
ウェザーニュース / 2024年8月11日 5時20分
-
小笠原近海の熱帯低気圧が台風に発達する予想 発生すれば「台風5号」
ウェザーニュース / 2024年8月7日 16時16分
-
小笠原近海に熱帯低気圧 12時間以内に台風に発達する見込み
ウェザーニュース / 2024年8月7日 10時30分
ランキング
-
1安倍派の要職復帰「とんでもない」=立民・安住氏が批判
時事通信 / 2024年8月19日 19時16分
-
2【続報】7歳と5歳の姉妹が死亡の事故 衝撃によるシートベルトの締め付けが要因か「チャイルドシートやジュニアシートを使って」 福岡
FBS福岡放送ニュース / 2024年8月19日 17時57分
-
3小池都知事、朝鮮人虐殺追悼会「出席いたしません」 要請に回答
毎日新聞 / 2024年8月19日 20時34分
-
4新千歳空港で不明のハサミ、店舗内で発見…保安検査やり直しで遅れ201便・欠航36便
読売新聞 / 2024年8月19日 17時23分
-
5“ポスト岸田”に名乗り 小林鷹之・前経済安保相が週末県内入り 刷新感に期待…厳しい声も 《新潟》
TeNYテレビ新潟 / 2024年8月19日 19時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください