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西日本は新たな災害発生に警戒 東海、北陸など東日本も大雨のおそれ

ウェザーニュース / 2021年8月16日 16時0分

ウェザーニュース

今日16日(月)は秋雨前線が次第に北上し、九州を中心に激しい雨の降っている所があります。

今夜から明日17日(火)にかけては前線がさらに北上することに加え、西から寒冷渦が近づいてくる影響で激しい雨の範囲が広がる見込みです。

九州は広い範囲で土砂災害の危険度高い

今日の午後は鹿児島県を中心に活発な雨雲が次々と流れ込んで、局地的に激しい雨が降っています。15時までの1時間の雨の量は鹿児島県鹿児島市・喜入で48.0mm、枕崎市で29.0mmを観測しました。

降り始めからの雨量が記録的になっている長崎県や佐賀県、福岡県などの九州北部は比較的雨が落ち着いているものの、地盤の緩んだ状態は継続している状況です。土砂災害の危険度は依然として広い範囲で赤の「警戒」、所々で薄紫の「非常に危険」になっており、少しの雨の強まりで土砂災害が発生してもおかしくありません。

明日は西日本各地に大雨エリアが拡大

17日(火)昼の雨の予想

今夜から明日17日(火)にかけては上空の寒気を伴った低気圧である、寒冷渦が西から近づいてくる影響で、気圧配置に変化が出ます。西日本の広い範囲に活発な雨雲が広がり、南西からの風が豊後水道を吹き抜ける広島周辺や、山にぶつかる四国太平洋側などは特に雨の強まるおそれがあります。

また、北陸や東海、甲信などの東日本にも雨雲は拡大して、山沿いを中心に激しい雨の降る所があります。長野県では土砂災害や浸水による被害がすでに起きていますので、影響の拡大に警戒をしてください。

19日(木)頃まで大雨のおそれ 被害拡大に厳重警戒

19日(木)夜までに、新たに予想される降水量

19日(木)までに新たに降る雨の量は、西日本から東海の広い範囲で200mm以上が予想されます。広島周辺や四国太平洋側など多い所では300mmを上回るような雨が、これまでの雨に加えて降る見込みです。

すでに降り始めからの雨が多い所で1000mmを超えるなど、各地で記録的な大雨となっている状況です。地盤が緩んでいるため、依然として土砂災害が発生する危険性は高い状態が続いています。増水した河川に加えて、急な斜面にも近づかないようにしてください。今後の雨の影響で新たな災害が発生し、被害が拡大するおそれがあります。

最新の気象情報や、自治体からの避難情報をこまめに確認し、逃げ遅れないよう危険な場所から避難するようにしてください。「自分は大丈夫」という心理が働きやすくなるため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなども有効です。

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