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西日本や東日本は週後半にかけて大雨災害に厳重警戒

ウェザーニュース / 2021年8月17日 17時2分

ウェザーニュース

今日17日(火)も秋雨前線の影響で、西日本を中心に大雨が続いています。南からの暖かく湿った空気が強まって大気の状態が不安定になり、大阪など都市部でも激しい雨になっている状況です。

前線は明日18日(水)にかけて、再び西日本を南下します。西日本は週後半にかけて、大雨による災害の発生・拡大に厳重な警戒が必要です。

大気不安定で都市部でも雨が強まる

前線や低気圧に向かって流れ込む暖かく湿った空気が強まり、大気の状態が不安定になっています。

大阪や神戸など関西の都市部でも昼前から雨が強まり、神戸では13時50分までの1時間に35.5mmの激しい雨が降って道路が冠水しているところもある状況です。この後も18時頃まで、激しい雨や落雷、突風に警戒してください。

明日も非常に激しい雨 被害の発生・拡大に厳重警戒

17日(火)15時時点の土砂災害危険度

一旦北上傾向の前線は、今夜から明日18日(水)にかけて再び西日本を南下します。また、前線上を低気圧が断続的に通過する予想です。

明日も前線や低気圧に近い九州〜中国、また南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすい四国の太平洋側や紀伊半島の南西側、中部の山沿いを中心に、大雨に厳重な警戒が必要です。多いところでは1時間に60〜80mmの非常に激しい雨となり、「線状降水帯」が形成されると1時間に100mmという猛烈な雨が降るおそれもあります。

これまでの記録的な雨で既に被害が出ている地域では被害の拡大に、まだ被害が起きていない地域でも新たな被害の発生に厳重に警戒をしてください。特に九州は土砂災害の危険度が非常に高くなっているため、それほど雨が降らなくても警戒が必要です。

一連の大雨は週後半まで続く

20日(金)9時までに新たに予想される降水量

11日(水)頃から始まった今回の大雨は週後半まで続き、19日(木)までがピークと見ています。

20日(金)9時までに新たに降る雨の量は西日本で150〜200mmとなる見込みで、四国太平洋側や岐阜県の山沿いなど多いところでは300mm以上となる予想です。

20日(金)以降も高気圧の縁に沿って流れ込む暖かく湿った空気の影響で西日本の太平洋側は雨が降りやすく、そのほかの地域も局地的、断続的な強雨や雷雨のおそれがあります。

既に降り始めからの雨が多いところで1,000mmを超えるなど、各地で記録的な大雨となっています。今後の雨で新たな被害の発生や拡大が懸念されますので、一旦雨が止んだり、降り方が弱まったりしても油断は禁物です。

最新の気象情報や、自治体からの避難情報をこまめに確認し、逃げ遅れないよう危険な場所から避難するようにしてください。「自分は大丈夫」という心理が働きやすくなるため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなども有効です。

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