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呼吸器が弱る秋に備えよう いま食べたい食材、避けたい食材

ウェザーニュース / 2021年9月25日 5時49分

ウェザーニュース

夏の暑さで弱った体を癒し、これからくる乾燥の季節に備えるには、呼吸器(肺、喉、鼻)を強化しておく必要があります。呼吸器を強くするには、粘膜の潤いが大切です。

水分補給だけでなく、東洋医学では粘膜自体の潤いを増してくれる食材の摂取を勧めています。

秋に食べたほうがいい呼吸器強化の食材を、国際中医薬膳師で源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸佳子先生に伺いました。

(1)やまいも(長芋、大和芋、自然薯など)

山うなぎとも言われるやまいもは、精をつける食材であると同時に、呼吸器を元気にしてくれる食材だそうです。

「漢方では山薬(さんやく)と呼ばれます。最近では一年中手に入りますが、旬はこれからの時期。秋から冬の体調を整えるのに、とてもいい食材です」(瀬戸先生)

【やまいもの主な効能】
▼肺を元気にし咳を止める、▼胃腸を元気にし下痢を止める、▼体力をつけ疲労を回復する、▼体を潤し口の渇きを抑える、▼皮膚を潤す

「東洋医学には、免疫力に該当する正気(せいき)や衛気(えいき)と呼ばれるものがあります。やまいもはこれらの源になる呼吸器や胃腸を元気にし、体力・気力を補ってくれます。

みそ汁に入れたり煮物にしたりしてもいいですし、蒸したものをそのまま食べてもいいでしょう。ととろで食べると消化を助けてくれるので、食欲がないときの体力回復に役立ち、アンチエイジング効果もあります」(瀬戸先生)

(2)梨

東洋医学では、秋は白いものを食べると養生にいいと考えられています。

「その食材のひとつが梨で、残暑の厳しさを和らげながら肺の潤いを増してくれる食材です。秋になっても体に熱がこもった感じが取れない人や、喉の渇きで空咳が出てしまう人にお勧めします」(瀬戸先生)

【梨の主な効能】
▼熱を取り体を潤す、▼肺を潤し痰を取り咳を鎮める、▼乾燥をとる、▼酔いを醒ます

「梨は体を冷やす作用が非常に強いので、暑がりの人向きの食材です。食べ過ぎて体を冷やすといけないので、冷えやすい人はコンポートやジャムなど加熱して食べるようにしましょう」(瀬戸先生)

(3)はちみつ

のど飴にも使われる蜂蜜は、東洋医学でも古くから呼吸器を潤すさまざまな効能が知られています。

「これからの季節は、乾燥による空咳の改善や、肺や胃腸の疲労回復に役立つ食材です。また、皮膚の乾燥やできものから肌の調子を整えたり、食欲不振を改善したりする効果もあります」(瀬戸先生)

【はちみつの主な効能】
▼呼吸器を潤し咳を止める、▼腸を潤し便通をよくする、▼肌を潤す、▼胃腸の調子を整える、▼痛みを緩和する、▼解毒する

「甘味料として上手に活用したい蜂蜜ですが、腸を潤しお通じをよくする作用があるので、お腹が緩くなっているときは控えましょう。また、1歳未満のお子さんには適さないので、食べさせないようにしてください」(瀬戸先生)

逆に避けたい食材は?

秋が深まってくる季節に、避けたほうがいい食材はあるのでしょうか?

「喉の乾燥や空咳から風邪かなと思うと、体を温めようと香辛料を摂る人が多いのですが、呼吸器にとっては逆効果です。喉の乾燥や炎症を悪化させてしまうので、カレー、キムチ鍋、生姜入り飲料などは避けてください。

体を冷やさないためには寝具を見直し、外出時は帰りに寒くならないよう、上着やストールなどを持ち歩くことが大切です」(瀬戸先生)

これから乾燥の季節が始まります。呼吸器を強くする食材を食べて、深まる秋を乗り切りましょう。

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