七十二候「水始涸」 美味しいお米の背景には手間と愛情
ウェザーニュース / 2021年10月3日 5時0分
今日10月3日からは七十二候「水始涸(みずはじめてかるる)」です。
水が枯れてしまう時期?なんて思ってしまいますが、田んぼから水を抜き、稲刈りの準備をする時期ということを表しています。
すでに稲刈りを終えたところや、まさに真っ只中!という地域も多いのではないでしょうか?今回は、日本人には無くてはならないお米についてご紹介します。
てまひまかけて
米という字は、八十八という漢字を組み合わせてできていますが、お米作りにはそれだけたくさんの手間がかかるのです。
お米作りの大まかな流れは上の写真の通りです。もちろんこの他にも細かい作業がたくさんあります。例えば、田植え後は、稲刈りまでただ待てば良いのではなく、水の管理や肥料・農薬の散布、台風への備えなど様々な配慮が必要です。
こう考えると、一つひとつの作業に、たくさんの時間と労力がかけられているということがわかります。
収穫を祝うお祭り
てまひまかけたお米が無事に成長し、収穫出来たのはきっと神様のおかげ!そう考えた昔の人は神様に感謝の気持ちを伝えるお祭りを行っていました。
今でも神嘗祭(かんなめまつり)や抜穂祭(ぬいぼさい、ぬきほさい)、初穂曳(はつほびき)など、収穫を祝うお祭りは行われています。
なくてはならないお米のはずが…
日本人の食卓には欠かすことのできないお米。しかし、農林水産省によると、お米の消費量は1962年度の118.3kgをピークに減少傾向にあり、2018年度には53.5kgまで減少しているそうです。
お米以外の主食も身近なものとなり、手軽なコンビニのパンやカップラーメンで食事を済ませている方も多いかもしれません。
この時期は美味しい新米も楽しむことができますので、てまひまかけられたお米をぜひ食卓に!
参考資料など
【参考・参照元】
農林水産省ホームページ https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0405/05.html
JA全農山形「山形のおいしいお米ができるまで」https://www.zennoh-yamagata.or.jp/rice/yamagata-rice
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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