10月は西日本で記録的高温 前半と後半で大きな違いに
ウェザーニュース / 2021年10月31日 12時10分
今年の10月は全国的に平年よりも気温が高かった所が多く、西日本や東海で高温傾向が顕著になりました。一方で関東などはほぼ平年並みと東西で傾向が違っています。
西日本や東海で平年を大きく上回る
10月1日~30日までの平均気温の平年差を見ると、九州北部や山陽、東海などで平年より1℃以上高い、オレンジ色の所が目立ちます。福岡市は30日(土)時点の平均気温が21.1℃と平年より1.5℃も高くなりました。この時点では1890年の統計開始以来、2番目に高い記録的な高温です。
そのほか、広島市が平年より1.2℃高い20.0℃、名古屋市は1.5℃高い20.1℃など、広い範囲で歴代5位以内に入るような気温を観測しました。熱帯付近の対流活動が活発になった影響で暑さをもたらす太平洋高気圧が例年よりも勢力を強め、西日本を覆ったことが大きな要因です。
一方で東よりの冷たい風が吹き込む日があった関東や東北の太平洋側は高温傾向が目立たず、東京都心は平年に近い18.3℃となっています。
10月前半は30℃を超える暑さが続いた
福岡の10月の最高気温
福岡市は10月に入ってからも30℃を超えるような日が多く、真夏日日数は過去最多の7日に達しました。10月上旬は平年の最高気温が25℃前後ですので、極めて高かったと言えます。
ただ、10月中旬になって夏の高気圧の勢力は大きく後退し、一転して日本列島の上空に寒気の流れ込みやすいパターンに変化しました。16日まで連続で平年を上回っていた最高気温は、17日以降、今度は9日連続で平年より低く、まさに一変といった状況です。
前半の高温傾向が大きく影響して、1か月の平均気温としては平年を大幅に上回って記録的な高さとなりました。
11月以降は西日本を中心に寒気の流れ込みやすいパターンとなり、冬に向けては順調に季節が進んでいく見込みです。
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