ラニーニャが継続 西ほど寒気南下しやすい状況続く(エルニーニョ監視速報)
ウェザーニュース / 2022年1月11日 14時30分
気象庁は11日(金)、最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。
12月の南米沖・エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に比べて1.1℃低くなりました。海洋表層の水温は西部で平年より高く、中部から東部では平年より低くなっています。また、日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、太平洋赤道域中部の貿易風(東風)は平年より強くなりました。
大気と海洋の状態はラニーニャ現象が続いていることを示しています。
ラニーニャ現象の終息は3月以降の可能性が高い
太平洋赤道域の中部に見られる海洋表層の冷水が東進することで、しばらくは東部の海面水温の平年より低い状態を維持する見通しです。
エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果では、冬の間は太平洋赤道域の西部で海面水温が高く、対流活動が活発になりやすいことから、ラニーニャ現象が継続する可能性が高いと予想されています。
その後は西部の暖水が東進することでラニーニャ現象は解消に向かい、3月には平常の状態に戻る確率が30%、4月には60%となっています。
西日本、東日本に寒気が流れ込みやすい
過去、ラニーニャ現象の発生した年における冬の天候の特徴として、東日本や西日本、奄美・沖縄地方で平年よりも気温が低くなる傾向があります。
この先も西日本や東日本を中心に寒気が流れ込みやすくなる見込みです。強い寒気が南下するタイミングでは、日本海側を中心に大雪となるおそれがありますので、最新の情報をご確認ください。
参考資料など
気象庁より
この記事に関連するニュース
-
気象庁1か月予報 猛烈な残暑落ち着いても季節の歩みは遅い
ウェザーニュース / 2024年9月19日 15時50分
-
9月なのに猛暑日続出「この暑さいつまで続く?」 カギは海面水温「暑さと台風の深い関係」を解説
東洋経済オンライン / 2024年9月13日 9時0分
-
気象庁1か月予報 ようやく季節が前進 9月下旬は北日本に寒気南下
ウェザーニュース / 2024年9月12日 15時45分
-
平常の状態も、冬にかけてはラニーニャ現象発生の可能性(エルニーニョ監視速報)
ウェザーニュース / 2024年9月10日 16時6分
-
赤道付近で対流活動が活発に 熱帯擾乱が発生・北上の可能性も
ウェザーニュース / 2024年9月7日 18時0分
ランキング
-
1西、東日本は猛暑収まるも蒸し暑い 北日本は肌寒い一日
ウェザーニュース / 2024年9月21日 7時10分
-
2山形新幹線、大雨で一部運転見合わせ
共同通信 / 2024年9月21日 9時49分
-
3「我慢の限界」高台寺岡林院、マナー悪化に注意喚起 客連れカメラマンが強行撮影...欄干壊れる被害も
J-CASTニュース / 2024年9月21日 7時0分
-
4「自分の選択すべき道しっかり考える」斎藤兵庫知事、NHK番組に生出演、進退明言せず
産経ニュース / 2024年9月20日 20時32分
-
5石川県輪島市・珠洲市・能登町に大雨特別警報…「数十年に一度の重大な災害の危険」直ちに身の安全確保を
読売新聞 / 2024年9月21日 11時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください