”大寒”に合わせて強力な寒気南下 大雪と厳しい寒さに警戒
ウェザーニュース / 2022年1月19日 15時45分
二十四節気の”大寒”を迎える明日20日(木)は日本列島の上空に強い寒気が流れ込んでくる見込みです。冬型の気圧配置が強まって日本海側では強い雪のおそれがあります。
上空5000m付近で-42℃以下の寒気
明日朝には大雪の目安となる上空5000m付近で-36℃以下の寒気が、北日本から北陸付近まで南下。北海道道南から東北北部にはさらに強い-42℃以下の寒気も流れ込みます。明日朝の雲の分布予想を見ると、日本海の広い範囲で雪雲が発達する予想です。
こうした雪雲が東北から山陰にかけての広い範囲に次々と入り込みます。強い寒気の影響で大気の状態が不安定になるため局地的に雪雲が発達し、強い雪を降らせるおそれがあります。
短時間に積雪が急増するおそれ
20日(木)朝の雪・雨の予想
今夜から明日夜にかけての24時間で、最も雪が多くなる予想の北陸の山沿いでは最大で30cm以上、積雪が増加する見込みです。寒気の中心に近い東北北部や、異なる方向の風の境界線であるシアーラインが通過する近畿北部から山陰にかけても、雪の強まる所があります。
比較的短い時間に一気に積雪が増える所があるため、路面状況が悪化することによる交通障害や山間部での雪崩などに警戒をしてください。
また、活発な雪雲の周辺では落雷や突風のおそれもあり、合わせて注意が必要です。
寒気の影響で寒さも厳しい
20日(木)の天気と気温
これだけ強い寒気が南下してくるため、全国的に寒さも厳しくなります。
特に北海道は強烈な冷え込みとなり、旭川市の最低気温は-19℃まで下がる予想です。西日本や東日本の朝の冷え込みは今朝と大きくは変わりません。
昼間は各地とも気温が上がらず、札幌市は10日ぶりの真冬日となる-3℃、東京都心は日差しが増えるにも関わらず今日よりも低い7℃の予想となっています。風も強まって体感温度はさらに低いため、最大限の防寒が必要です。
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