沖縄で様々な光学現象が見られる 幻日環や環水平アークも
ウェザーニュース / 2022年6月1日 11時45分
今日6月1日(水)の沖縄は梅雨前線が北上し、晴れてきました。天気の回復とともに幻日環や環水平アークなどの様々な光学現象が見られています。
二重の光のリング
梅雨前線が北上したため沖縄本島では雲が少なくなり、青空が戻ってきました。雨を降らせるような厚い雲に変わって、上空の薄雲が広がり、様々な光学現象が出現しています。
沖縄県浦添市では太陽の周囲に現れる光のリング・ハロと同時に、太陽の中心を通る光のリング・幻日環も同時にみられました。
幻日環は天頂を中心として、太陽を通る光の環です。高層の雲(氷の粒で構成)の氷の結晶が太陽の光を主に反射することで現れるため、分光はされずに白く見えます。
太陽の高度によって見かけの環の大きさが変化し、高度が高いほど小さく見えます。太陽高度が68度に達すると、幻日環の見かけの大きさは、ハロとほぼ同じになり、同時に出現した場合は、2つの光のリングが交差するように見えます。
鮮やかな虹色の帯、環水平アークも見られる
沖縄県那覇市で見られた環水平アーク
また、那覇市などでは太陽から少し下に離れた所にも鮮やかな虹色を帯が見られています。これは環水平アークです。
環水平アークは、太陽の中心から下方46度前後の空の低い所に出現します。水平に長く伸びる虹色の帯となることから、環水平アークと呼ばれ、太陽高度が68度前後の時に最もはっきり現れます。太陽高度が高い、4月上旬から9月上旬にかけての昼前後が見えやすい時間帯です。
沖縄本島は午後も日差しが届くものの、湿った空気の影響で雲は発生しやすく、天気急変の可能性があります。空の変化には引き続き注意をしてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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