【七十二候 半夏生】半夏生とはいったいどんな季節?意味は?
ウェザーニュース / 2022年7月2日 4時55分
7月2日からは七十二候「半夏生(はんげしょうず)」。雑節の半夏生(はんげしょう)でもあります。
言葉は聞いたことがあるけれど、意味は知らないという方もいるかもしれません。そこで今回は、半夏とは何か、またどんな季節なのかをご紹介します。
田植えはお早めに!?
半夏生は、中国から伝わった暦「七十二候」の一つでもありますが、日本独自の暦「雑節」の一つでもあります。
「どういうこと?」
実は、雑節の半夏生は七十二候の半夏生をもとに作られたのです。
農作業を行う上で重要な意味を持つ(雑節の)半夏生は、田植えを終える目安とされてきました。天候不順などでどんなに作業が遅れたとしても、半夏生以降は田植えを行わないようにしていたそうです。
というのも、半夏生以降に植えられた稲は秋までに十分実らず、収穫にはつながらないとのこと。そこから「半夏半作」と言われ、平年の半分ほどの収穫になってしまうから、この日までに田植えは終わらせよう!という目的で半夏生を設けたのです。
半夏と半夏生
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202207/202207010085_box_img1_A.jpg?1656637800)
半夏:撮影 静岡県(2017年)、半夏生:撮影 東京都(2017年)
七十二候の半夏生は半夏が生える時期ということを伝えています。
半夏とは、別名カラスビシャクと呼ばれています。あまり馴染みのない植物ですが、現在でも漢方として活用されています。
ちなみに、少しややこしいですが、半夏とは別に「半夏生」という植物も存在します。
半夏生の特徴はなんといっても葉っぱ。最初は青々とした葉なのに、花が咲く時期になると白く変化します。それもウッスラではなく、写真の通り真っ白に!ペンキでも塗られてしまったんだろうか…と思ってしまいますね。
この葉の色が変化する時期が、半夏生に重なることからその名がついたと言われています。
大雨に注意
今年は東北北部を残し、その他のエリアですでに梅雨明けしていますが、平年だと半夏生の頃は梅雨の後半戦に当たり、大雨に見舞われることが多くなります。
そのため、西日本では半夏生の頃の大雨を「半夏雨(はんげあめ)」といい、そのときの洪水を「半夏水(はんげみず)」といいます。
河川の氾濫や土砂崩れなどの災害が起こりやすい時期とも言えるので、注意が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)、
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