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週刊地震情報 2022.7.10 宮城県沖で5か月ぶりにM5以上の地震 最大震度は4を観測

ウェザーニュース / 2022年7月10日 10時30分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週と大きくは変わらない水準です。

宮城県沖を中心とした東北の太平洋側で地震が多く、東日本の陸域の地震も目立ちました。一方で九州や中四国周辺では地震が起きていません。震度3以上の地震は3回発生しています。(7月4日~10日10時の集計)

国内:宮城県沖でM5.4の地震発生

宮城県沖の地震

6日(水)5時10分頃、宮城県沖を震源とするマグニチュード5.4、深さ63kmと推定される地震が発生しました。この地震により宮城県仙台市、名取市、大崎市、登米市、岩手県一関市、北上市などで最大震4、東北太平洋側を中心とする広い範囲で震度3を観測しました。

宮城県沖を震源とする震度3以上の地震は6月15日以来で、今年に入り5回目です。マグニチュード5.4は今年発生した宮城県沖の地震では最大規模となります。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸をもつ逆断層型です。

宮城県沖では今年の3月に地震が増え、1か月で36回の有感地震を観測しました。4月以降は特に大きな増減はなく、1か月に5~10回程度の発生です。今回の震度4の地震の発生後も顕著な有感地震の増加はみられません。

国内:神奈川県東部震源で震度3

異常震域の仕組み

9日(土)19時10分頃、神奈川県東部を震源とするマグニチュード3.9、深さ約30kmと推定される地震が発生しました。この地震で神奈川県川崎市で最大震度3、東京都と神奈川県を中心とする広い範囲で震度2の揺れを観測しています。

地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。神奈川県東部を震源とする震度3以上の地震は今年2月に発生して以来です。2月の地震は震源が100kmと深いタイプで、今回と同じような浅いタイプの地震に限定すると、2016年2月に発生したマグニチュード4.6、深さ26kmの地震以来となります。

神奈川県東部の深さ30km前後では、マグニチュード5前後の地震が時々発生しています。1923年11月にはマグニチュード6.3の地震が起きており、これは関東大震災の余震もしくは関連する活動と考えられます。

内閣府による首都直下地震の想定でも、神奈川県内を震源とする地震が含まれており、日頃からの対策が欠かせません。

世界:マリアナ近海で地震が多発

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も大きな地震はマリアナ諸島近海で発生したマグチュード5.8です。

日本時間の9日(土)朝にマリアナ諸島近海で地震が多発しました。8時36分と8時43分にはわずか7分の間隔でマグニチュード5.8の地震が2回発生し、マグニチュード5以上の地震は合計で7回起きています。

今回の震源は日本の小笠原諸島などと同様、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界付近です。プレートの沈み込みによる大きな地震も発生していて、浅いタイプの地震としては今回より南のグアム島付近で2001年にマグニチュード7.0、深さ37kmの地震が起きています。また、今回の震源近くでは1940年にマグニチュード7.7の地震の記録もあります。

浅い地震の場合は津波が発生する可能性があり、2010年に起きたマグニチュード6.9の地震では、日本列島でも10cm前後の津波を観測しました。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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