夏は昼に虹が見えない そのカギは太陽高度
ウェザーニュース / 2022年7月16日 3時0分
雨の降る前後に七色のアーチ「虹」が見られることがあります。
虹は太陽が出ている間なら、季節や時間帯を問わず雨が降っている近くで見られるイメージがあるかもしれませんが、夏ごろは昼間に出現しにくいことをご存知でしょうか。
虹は必ず太陽と反対側に見える
![](http://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202207/202207150105_box_img0_A.jpg?1657852872)
太陽と虹が見える位置関係
虹はいろいろな方向に出現しているように思えますが、実は太陽の反対側にしか見られません。そして、太陽を背にして立った時、太陽の光が差してくる方向から常に42度の角度を保った高さに現れます。(※画像の赤線参照)
そのため、太陽が低いところにある時の方が、虹はより高いところに見えることになります。一般的に太陽と地面の角度(=太陽高度)が50度以下だと虹が見えやすいと言われています。
夏の昼頃は太陽が高過ぎて虹が見えない
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202207/202207150105_box_img1_A.jpg?1657852872)
正午の太陽高度(東京)
太陽の角度は季節や時刻によって変わります。一日の中で太陽高度が最も高くなる時間は正午です。さらに季節ごとに見てみると、夏至の頃が最も太陽高度が高くなり、冬至の頃が最も低くなります。
例えば東京の場合、夏至(6/22頃)は、8時半頃には太陽高度が50度より高くなり、15時を過ぎると再び50度を下回ります。春分(3/23頃)や秋分(9/21頃)は、11時~13時以外は50度以下です。そして、冬至(12/22頃)では太陽高度が一日中40度以下になります。
つまり、夏至に近い6月頃の12時前後の時間帯は太陽高度が80度近くにまで上がり、自然な状態では絶対に虹が見えないと言えます。5月~7月も、夏至に比べると太陽高度は低いものの、昼間に虹が出現するまでの太陽高度にはならず、昼間に虹を見るには条件的にあまり良くありません。
夏によく見られるイメージがある虹ですが、じつは昼間は虹が見えにくい条件となっていました。夏に虹を見たい方は、朝や夕方の雨雲が近くにある時に狙うのがよさそうですね。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1同居を断られ83歳母の右腹部を包丁で突き刺した疑い、56歳の自称会社員逮捕…三重・四日市
読売新聞 / 2024年6月30日 22時46分
-
2裏金事件、自民御法川氏が土下座 国対委員長代理、秋田会合で謝罪
共同通信 / 2024年6月30日 19時52分
-
3自民・二階俊博元幹事長「取り違えたんではないだろうが、総裁選挙の幕開けというか、スタートが早すぎたね」動き活発な自民総裁選の行方に見解示す
MBSニュース / 2024年6月30日 23時15分
-
4厳重警戒!今年の梅雨一番の大雨…災害の危険高い状態が今夜遅くにかけて続く【山口天気 朝刊7/1】
KRY山口放送 / 2024年7月1日 6時53分
-
5茂木敏充氏が自民総裁選に意欲も…《河野もあり得ないが、茂木もあり合えない。そろって勘違い》と悪評ふんぷん
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月1日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)