週刊地震情報 2022.7.24 16日ぶりに震度4の地震発生 青森県三八上北でM5.3
ウェザーニュース / 2022年7月24日 10時35分
この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週と大きくは変わらない水準です。
東北から関東の太平洋側の地震は引き続き目立ち、能登半島や西日本の内陸部でも地震が起きています。震度3以上の地震は2回発生しました。(7月18日~24日10時の集計)
国内:青森県でM5.3、最大震度4
青森県三八上北の地震
22日(金)12時02分頃、青森県三八上北地方を震源とするマグニチュード5.3、深さ86kmと推定される地震が発生しました。この地震で青森県階上町で最大震度4、青森県八戸市やむつ市、岩手県久慈市、盛岡市などで震度3を観測しています。
青森県三八上北地方を震源とする震度4以上の地震は2019年8月以来、約3年ぶりです。地震のメカニズムは南北方向に張力軸を持つ、正断層型と解析されています。
青森県三八上北地方はプレートの沈み込みにより、深さ80~100kmの領域と、それよりも30kmほど深い領域で地震が多く、今回の地震は約90kmで浅い方に当たる地震です。地震の規模や深さは2019年の地震に近いものの、メカニズムは異なっており、プレートが沈み込む方向と直行する力が働いて発生したとみられます。
世界:ミャンマーでM5.9の地震
世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は起きていません。最も大きな地震はグリーンランドの沖とミャンマーで発生したマグチュード5.9です。
日本時間の22日(金)未明にミャンマーの東部を震源とするマグニチュード5.9、深さ約10kmの地震が発生しました。震源が山間部だったため、揺れによる被害はなかったとみられます。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
ミャンマーはユーラシアプレートとインドプレートの境界に位置しており、地震が多い地域です。今回の震源の近くでは2011年にマグニチュード6.9の地震が発生し、多くの人的被害に見舞われました。また、ミャンマー全土で見た場合はマグニチュード7後半の大きな地震もしばしば起きており、1988年のマグニチュード7.7の地震では700人以上の方が亡くなっています。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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