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“白い粉”がついている方が良い!? 小粒ブドウの王者、おいしいデラウェアの選び方

ウェザーニュース / 2022年8月6日 5時0分

ウェザーニュース

まだ酷暑は続きますが、そろそろ秋の果物の代表、ブドウが旬に入ってきました。ブドウというと、最近では大粒品種の巨峰やシャインマスカットが人気ですが、昔から親しまれてきた小粒のデラウェアも食べやすくて人気がある品種です。

そこで、おいしいデラウェアの選び方を、山形県天童市の果樹農園、ヒロ・スマイルファームの後藤広美さんに伺いました。

デラウェアは夏から旬

ブドウというと秋の味覚と思われがちですが、デラウェアは大粒品種よりも旬が早いそうです。

「主に露地栽培のデラウェアは、7月前後ぐらいから出荷されます。うちは東北なので少し遅い方ですが、山梨県などは早くから収穫が始まるそうです。

デラウェアは小粒でも糖度が非常に高く、皮がむきやすくて種もないので、食べやすいとして昔から人気がある品種です。巨峰と並んで日本で最も多く栽培されているブドウで、山形県は生産量日本一です」(後藤さん)

おいしいデラウェアの選び方

スーパーなどの店頭でもよく見かけるデラウェア、おいしいものを見分けるコツを教えてください。

「まず軸に注目してください。軸が太くて緑色が鮮やかなものは鮮度が良い証拠です。

粒は、皮の色が全体的に濃い赤紫色をしていて表面にハリがあるもので、粒同士の大きさが揃っていて、ぎゅっと固まって締まったものを選びましょう。

また、粒の表面に『ブルーム』(果粉)と呼ばれる“白い粉”をふいているものがおいしいブドウです。ブルームは粒の水分を保護するためにブドウ自身が作り出す成分です。これがたくさんついているものは、水分が保持されてみずみずしく鮮度が良い証拠なので、選ぶ目安になります。

ちなみに、ブドウには、赤い品種と緑の品種がありますが、赤い品種はより色味が濃いもの、緑の品種は黄色っぽいものがよく熟していて甘いので、選ぶ目安として覚えておくと便利です」(後藤さん)

デラウェアは洗わずに保存が正解!?

一度に食べ切れない場合はどうやって保存すればよいでしょうか。

「デラウェアの保存の最適温度は2℃と言われています。ブルームが取れると鮮度が落ちるので、洗わずにポリ袋でしっかり密封して冷蔵庫に入れておけば、2週間ぐらいは保存できます。

また、粒を房から取ってから保存袋に入れて冷凍しておくと、シャーベットのような冷凍ブドウになります。皮ごと食べても皮は気にならないので、夏の冷たいおやつにおすすめです」(後藤さん)

ブドウには鉄やカルシウム、カリウムなどミネラルが豊富に含まれています。またデラウェアをはじめとする赤い品種には悪玉コレステロールを排除するアントシアニンも豊富、甘みはブドウ糖と果糖なので、夏バテなどの疲労回復にも効果的と言われています。

おいしいデラウェアを食べて、まだまだ続く酷暑を乗り切りましょう。

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