東北で線状降水帯が形成 猛烈な雨による災害に厳重警戒

ウェザーニュース

今日8月3日(水)は東北付近に停滞する前線の活動が活発になっています。線状降水帯が形成され、青森県、秋田県には記録的短時間大雨情報が相次いで発表されました。猛烈な雨による災害に厳重な警戒が必要です。

記録的短時間大雨情報が相次いで発表

東北付近に停滞する前線に向かって、台風5号や6号が熱帯から運んできた非常に湿った空気が流れ込んでいるため、雨雲が発達しています。気象台は線状降水帯が形成されたとして、情報を発表しました。

解析雨量では青森県、秋田県の一部で1時間に90～110mmの猛烈な雨が降ったとみられるため、記録的短時間大雨情報も相次いで発表されています。

▼記録的短時間大雨情報（いずれも解析雨量）
　青森県深浦町付近で約90mm（7時20分）
　秋田県八峰町付近で約100mm（8時00分）
　青森県深浦町付近で約110mm（8時00分）
　青森県鰺ヶ沢町付近で約90mm（8時10分）

アメダスによる観測でも青森県深浦町では7時26分までの1時間に91.5mm、秋田県八峰町・八森で8時08分までの1時間に72.5mmと観測史上1位となる雨を観測しました。

昼頃にかけて厳重な警戒を

3日(水)昼の雨雲の予想

前線上の低気圧の東進に伴って、活発な雨雲も東に移動する予想となっています。

青森県や秋田県は昼頃にかけて、岩手県ではこれから昼過ぎにかけて雨が強まり、局地的には1時間に80mmを超えるような猛烈な雨の降るおそれがあります。

9時の時点で青森県、秋田県、岩手県には大雨警報と洪水警報、土砂災害警戒情報が発表中です。低地の浸水や河川・用水路の増水、氾濫、土砂災害などが発生するおそれがありますので、厳重な警戒が必要です。

午後は前線が南下するため、東北南部や北陸でも雨の強まる可能性があり、最新の情報をご確認ください。

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）