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週刊地震情報 2022.8.7 4日(木)に福島県沖でM5.6の地震 震度4は約4か月ぶり

ウェザーニュース / 2022年8月7日 10時30分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週に比べると少ない水準です。

茨城県から福島県にかけての太平洋沿岸で地震が目立ち、北海道道北でも狭い範囲で地震が多発しています。震度3以上の地震は6回発生しました。(8月1日~7日10時の集計)

国内:福島県沖震源で震度4は4月以来

福島県沖の地震

4日(木)9時48分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード5.6、深さ57kmと推定される地震が発生しました。この地震で福島県福島市や二本松市、伊達市、宮城県石巻市などで最大震度4、岩手県から茨城県にかけての広い範囲で震度3を観測しました。

福島県沖の地震で震度4の揺れとなるのは4月6日以来、約4か月ぶりです。地震のメカニズムは北東ー南西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

太平洋プレートが沈み込んでいる福島県沖は地震活動が活発で、今年に入ってからは震度3以上が25回、震度4以上は7回発生しています。3月16日にはマグニチュード7.4、最大震度6強の地震が起きており、今回の地震はこの震源の少し南側の領域です。

国内:北海道宗谷地方で立て続けに震度3~4

宗谷地方北部の地震

4日(木)1時41分頃、北海道の宗谷地方北部を震源とするマグニチュード4.1、深さ7kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道幌延町で最大震度4、天塩町で震度3の揺れを観測しています。

また、わずか20分後の1時59分頃にはマグニチュード3.5、3時間近く後の4時28分頃にはマグニチュード2.9の地震が起き、いずれも最大震度3を観測しました。震源や深さがほぼ同じで、一連の地震活動とみられます。なお、4日(金)7時09分の地震を最後に、有感地震は起きていません。

今回の震源近くでは6月20日にもマグニチュード4.4の地震が発生し、最大震度4を観測していました。

宗谷地方は北海道の中でも比較的地震が少ないものの、今回の震源の少し北側には断層と見られる変位が確認されています。

また、宗谷地方の日本海沿岸には「サロベツ断層帯」が知られています。政府の地震調査研究推進本部によると、今後30年以内にマグニチュード7.6程度の地震が起きる確率は4%以下としています。近年はあまり大きな地震に見舞われていないとはいえ、必ずしも安心とは言えない地域です。

世界:アイスランドでM5.4の地震 その後に火山が噴火

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も大きな地震はケルマディック諸島近海で発生したマグチュード5.8です。

日本時間の1日(月)未明、アイスランドを震源とするマグニチュード5.4、深さ約10kmの地震が発生しました。2日(火)にも少し北西側でマグニチュード5.0の地震が発生しています。

アイスランドはユーラシアプレートと北米プレートの境界に位置し、大西洋中央海嶺が陸上に形成された部分です。プレートが離れることによって地震活動や火山活動が活発で、3日(水)にはレイキャネス半島のファグラダルスフィヤル火山が噴火しました。この火山は去年も噴火をし、大量の溶岩が流れ出ました。今回も現時点では去年と同様の溶岩主体で、火山灰の検出はされておらず、航空機への影響は出ていません。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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