ダメージを受けるのは肌だけではない!衣服を紫外線から守るポイント
ウェザーニュース / 2022年8月10日 8時50分
太陽から放射される「紫外線」。浴び続けると肌や目に悪影響を及ぼすことが知られていますが、衣服にも悪影響を及ぼす場合があります。紫外線と衣服の関係を、東京都クリーニング生活衛生同業組合にうかがいました。
紫外線×衣服の染料=色落ち
外出後、着ていた衣服をまた着用するからという理由で、そのまま出しっぱなしにしておくことはありませんか? そして結局、着用されることなく、そのまま放置され続けることもよくある話です。それが直射日光の当たる場所なら要注意。衣服が、変色・退色(色あせること)してしまう場合があるからです。
「こうした衣服の変色や退色は、衣服にふくまれている染料が、紫外線の影響を受けて起こる現象と考えられています」(東京都クリーニング生活衛生同業組合)
このような現象を防ぐには、「衣服にしみ込んだ汗によっても変色が促進される」場合もあるので、着用した衣服は洗濯やクリーニングで汗汚れをしっかりと落とし、直射日光の当たらない場所にかけたり、しまったりすることが基本となります。
また、濃い色や柄モノの衣服(綿のTシャツなど)は紫外線によるダメージを受けやすいので、洗濯後に日光に当てて乾かす場合は、「裏返して干す」といいそうです。
蛍光灯からも紫外線は出ている
さて、紫外線というと「太陽の光」を思い浮かべますが、注意すべきはそれだけではありません。
「衣服は“太陽の光”だけでなく、“蛍光灯”から出る紫外線の影響を受け、変色・退色する場合もあります」(東京都クリーニング生活衛生同業組合)
もちろん人体に大きな影響が出るほどではありませんが、蛍光灯からも紫外線は出ているのです。そのため長期間にわたって蛍光灯の光が当たる場所に衣服をさらしておくと、紫外線により、衣服は変色・退色する場合もあるのです。
なお、通常のLED照明の光には、紫外線はまったくといっていいほどふくまれていないので、こちらは気にすることはないでしょう。
まだまだ強い日差しが降り注ぐ季節は続きます。お肌同様、ぜひ衣服への紫外線にも注意してお過ごしください。
参考資料など
取材協力:東京都クリーニング生活衛生同業組合
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