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「◯◯ミリの大雨」被害の危険性は?災害発生につながる雨量の目安

ウェザーニュース / 2022年8月10日 14時45分

ウェザーニュース

東北北部では24時間雨量が300mmを超える大雨となっていて、河川の氾濫等の危険度が高まっています。

「24時間で250mm」や「1時間に80mm」などの表現をよく耳にしますが、これらの雨量ではどのような災害を引き起こすおそれがあるのでしょうか。被害を起こす雨量の目安についてまとめてみました。

雨の量や強さを表す指標

雨量を示す際には、10分間、1時間、3時間、24時間、48時間などの期間を区切って伝えられます。短い時間で区切る場合には主に「雨の強さ」を、長い時間で区切る場合には「雨の量」を知るために用いられます。

これらの数字を過去の事例と比較することで、大雨災害の危険性を知ることが出来ます。

大雨による被害の目安となる積算雨量

大雨被害の目安

災害発生につながる雨量の目安は地域によって異なります。東北地方における目安は次のようになります。

1時間に100mmを超えるような雨になると、大規模な道路冠水が起こるリスクが高まります。

また、24時間で200mmを超える雨になると、広域で雨雲が広がった場合などは特に河川が氾濫する可能性が高まります。

3時間で200mm以上の雨、または24時間で300mm以上の雨になると、一級河川で氾濫したり、中小河川が多発的に氾濫する危険性が高くなります。広域で発生する土砂災害にも警戒が必要です。

なお、地形の特性や設備の大雨耐性によっては、この目安よりも少ない雨量で災害が発生することも考えられます。また、河川氾濫についてはその場所の雨量ではなく、上流部での雨量に左右されるため、今いるところだけでなく家の近くを流れる川の上流部の雨量についても注意することが大事です。

自宅周辺のハザードマップの確認を

大雨の予想される地域では、ハザードマップ等で自身のいる場所の危険性をあらかじめ確認し、危険なエリアの場合は早めに退避の判断をしてください。

事前の避難が基本ではありますが、万が一すでに危険な状況となってしまった場合には、自宅の中で斜面から離れた上の階で身の安全の確保してください。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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