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延々と連なる雨雲の帯 東北は雨が続き大雨災害の拡大に警戒

ウェザーニュース / 2022年8月10日 10時0分

ウェザーニュース

今日10日(水)も東北北部では局地的に雨が強まっています。すでに浸水など被害が出ている青森県津軽の雨は小康状態になっているものの、再び強まるおそれがあり、引き続き警戒が必要です。

中国大陸まで続く雲の帯

気象衛星ひまわり8号による雲画像を見ると、前線に伴う雲の帯は東北北部から日本海、朝鮮半島を通って中国大陸まで延々と連なっています。前線に向かって太平洋高気圧の縁を周るように湿った空気が継続的に供給されているため、雲が発達している状況です。

特に上空の気圧の谷に対応した部分で雲の発達は顕著になっていて、こうした雲が通過するタイミングで東北では雨が強まるとみられます。

午後にかけて青森県は雨が強まる予想

10日(水)夜の雨雲の予想

雨が小康状態になっているため、岩木川など青森県内の河川の水位は昨日に比べて低下しています。それでも氾濫危険水位を超えている所があるなど、増水した状態はすぐには解消しません。再び雨が強まると水位が上昇に転じますので、全く油断はできない状況です。

この後は再び雨が強まり、夜にかけては断続的に青森県付近を活発な雨雲が通過するとみられます。1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降り、河川の増水や氾濫のおそれがあります。また、降り始めからの雨量は多い所で300mm以上とすでに記録的な大雨になり、土砂災害の危険性も高まっていますので、厳重な警戒が必要です。

来週前半までは大雨に警戒が必要

週間の予想雨量

東北北部の大雨は少なくとも12日(金)にかけて断続的に続く可能性が高い状況です。13日(土)~14日(日)は一旦、小康状態になりますが、15日(月)からは再度、雨が強まるとみられます。

青森県だけでなく、秋田県や岩手県を含む東北北部の広い範囲で雨量が増加し、大きな災害につながるような大雨になるおそれがあります。

週末以降の雨の予測に関しては、やや不確実性が高くなっていますので、できるだけ最新の情報を確認の上、大雨災害への備えや避難などを進めるようにしてください。

参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構

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