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虫に刺されないために! 虫よけ剤の塗り方・選び方の大事なポイント

ウェザーニュース / 2022年8月14日 10時0分

ウェザーニュース

虫よけを使ったのに蚊に刺されたなんてことはないでしょうか。もしかしたら、虫よけ剤の塗り方や選び方を間違えているせいかもしれません。虫ケア用品最大手のアース製薬に正しい使い方を教えていただきます。

虫よけ剤選びの落とし穴

夏の庭仕事やアウトドアなどで、悩みのタネになるのが虫刺されです。特に、高温多湿を好む蚊は、7月〜8月が活動の最盛期。虫よけ剤を使っているのに、刺されてしまう人も多いようです。

「虫よけ剤を塗っていても効果が十分発揮されていないのかもしれません。虫よけ剤を選ぶ時には商品パッケージの裏面をよく見ていただき、使用上の注意をよく読んでからお選びください」

何に注意したらよいのでしょうか。

「まず確認したいのが、使用している虫よけ剤が、蚊に効くものかどうかということです。蚊に効くのは『医薬品』や『防除用医薬部外品』の表示があり、効能や適用害虫に『蚊』と 記載された商品です。

また蚊に効く虫よけ成分はディートとイカリジンですが、使われている有効成分でも違いはあります。

ディートは、日本で約 60 年にわたって使用され、世界で最も広く使われている虫よけ成分です。アブやブユ(ブヨ)、マダニ、ヤマビルなど対象となる害虫の種類が多いのが特⻑です。

一方でイカリジンは、日本では 2015年に承認された比較的新しい虫よけ成分です。年齢による使用制限や回数制限はありません」

蚊は塗りムラを狙ってくる

もう一つのポイントとなるのが、虫よけ剤の塗り方です。

「蚊は、産卵に必要な栄養を求めて吸血します。人の体温や呼吸による二酸化炭素、皮膚の匂いなどで吸血源を感知しています。ディートやイカリジンには、蚊の感知能力を撹乱(かくらん)する効果があります。しかし塗りムラがあると、そこを狙われて刺されることがあるのです」

虫よけスプレーは、ただスプレーしただけではムラになりがちです。

「腕や足などの露出した肌から約15cm離した位置からスプレーして、さらに手のひらでムラにならないようまんべんなく塗り広げます。顔や首筋などは、直接スプレーすると目に入ったり吸い込むおそれがあります。まず手のひらにたっぷりスプレーして、それを塗り広げましょう。小さなお子さんに使用する場合も一度大人の手にスプレーし、それを目の周りをさけて肌に塗ります」

また、日焼け止めなどを一緒に使用する際には、虫よけ剤は最後に塗るそうです。

虫よけを上手に使うために

虫よけスプレーはしっかりとたっぷり塗って塗りムラをなくす事で、より効果的にお使いいただけます。

ただし、汗をかいた時などには定期的に塗り直しをしてください。この時も必ず最後に虫よけ剤を塗りましょう。スプレータイプ以外にもジェルタイプやシートタイプなど様々な剤型があります。

パウダー入りで使用感の良いものや、汗や水に強く流れにくいものもあります。またアルコール、香料、着色料、パラベン(防腐剤)、界面活性剤などが無添加の、低刺激な虫よけ剤もありますので、使用用途に合わせてお選びください」

蚊は刺されるとかゆいだけでなく、感染症を媒介することもあります。蚊に刺されやすい環境では肌の露出など、服装にも注意して対策しましょう。

※虫よけ剤に記載された、使用方法や使用上の注意を守ってお使いください。

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