名古屋市など愛知県にアーチ雲 急な雨や突風に警戒を

ウェザーニュース

今日16日(火)夕方、名古屋市など愛知県内でアーチ雲が見られました。強い雨や突風をもたらす可能性がある危険な雲で、こうした雲を見かけたら要注意です。

今夜にかけて天気急変のおそれ

若狭湾から琵琶湖付近を通過してきた積乱雲が、愛知県まで進んできました。名古屋市や小牧市など各地でアーチ雲がみられています。

発達した積乱雲の下で、強い降水などによって形成された冷たく重い空気が下降気流となって地上に到達すると、その気流の先端が周囲にある暖かく軽い空気の下へ潜り込むことで、「ガストフロント」という小規模な寒冷前線が形成されることがあります。そのガストフロントにより発生する雲が、アーチ状に広がることから「アーチ雲」と呼ばれます。

アーチ雲が出現するような積乱雲は極めて発達していると言えます。アーチ雲の接近は突風や激しい雷雨などの前兆となります。

積乱雲は通過時に10～20分ほど強い雨を降らせ、落雷や突風を伴うおそれがあります。この後は愛知県東部に積乱雲が雲が進む見込みです。また、西側には次の積乱雲も控えていますので、一度雨が止んだ所でも注意が必要です。

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）