日焼け後の正しい対処法 直後に美白化粧品やパックはNG
ウェザーニュース / 2022年8月27日 5時0分
日焼けはシミやシワ、老化の原因となるなど、肌への影響が大きいものです。ダメージを最小限にするためにケアが欠かせません。
ウェザーニュースが実施したアンケート調査では、女性の約4割、男性にいたっては7割以上の人が日焼けした後のケアをしていないことが分かりました。
アンケート結果
うっかり日焼けしてしまった後はどのような対処が必要なのでしょうか。赤みやほてりへの対処から美白化粧品を使うタイミングなど、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に詳しく教えていただきます。
日焼けして赤くなる? 黒くなる?
日焼け対策は日焼け止めや帽子、日傘などによる防止が基本ですが、夏はうっかり紫外線を浴びてしまうこともあるものです。
「日焼けしてしまったとき、最もよくないのはそのまま放置してしまうことです。日焼けした肌は紫外線によるダメージを受けているので、すみやかにケアをする必要があります」と野村先生は言います。
ただ、“日焼け”といっても肌の状態によって必要なケアが異なります。
「日焼けした肌に赤みやほてり、ヒリヒリした痛みがあるのはサンバーンといい、肌が炎症を起こしている状態です。紫外線を浴びて数時間後に起き、放置するとシミやしわ、肌トラブルの元になってしまいます。
紫外線を浴びて数日~数週間後に肌が褐色になるのは、サンタンといいます。肌の奥にある細胞が紫外線を吸収するメラニンという色素を作り出し、肌が黒くなっているのです。体の深部を紫外線から守ろうとする、肌の防御反応です。サンバーンの後にサンタンになることも多いです」(野村先生)
日焼け直後にすべきこととは?
赤みやほてり、ヒリヒリした痛みなど感じたら、体がダメージを受けているサインです。
「サンバーンは、“軽い火傷”のような状態なので、できるだけ早く水で濡らしたタオルで冷やしましょう。保冷剤や氷嚢(ひょうのう)を使う場合は、直接肌に触れないよう柔らかいタオル等で包みます。日焼けの範囲が広い場合は、冷たいシャワーで冷やすのもいいでしょう。
その後は、刺激の少ない化粧水で保湿します。肌が乾燥してカサカサする場合は、保湿剤やクリームを使います」(野村先生)
肌へのダメージを減らそうと美白化粧品やパックなど使いたくなりますが、NGだといいます。
「敏感な状態の肌に美白化粧品は刺激となってしまうことがあるので、ほてりや赤みがある間は止めましょう。同様にアルコールの入った化粧水、血行を促進するクリーム、シートパック、マッサージなども控えた方がよいです。
ヒリヒリした痛みが強い場合は、火傷用の薬を使います。痛みがひどかったり、冷やしてもほてりがおさまらない、水ぶくれになるなどの場合は、なるべく早く皮膚科を受診しましょう」(野村先生)
注意したいのは、皮膚だけではないといいます。
「赤みやほてりが出るような日焼けの後は、脱水になりやすいので水分補給を忘れないようにしましょう。また、紫外線のストレスや体のクールダウンなどのために、気づかぬうちに体力も消耗しています。回復のために早めに休み、たっぷり睡眠を取るようにしましょう。
食事では、肌の回復に役立つビタミンC、E、良質なたんぱく質、亜鉛などを意識して摂ることも大切です」(野村先生)
スムーズな肌の回復のために
赤みやほてりは徐々に落ち着いてきますが、肌はすぐに完全に回復するわけではありません。
「基本的なことですが、無理に日焼けした皮をむいたり、ゴシゴシこするのは厳禁です。きちんと日焼け対策をして、新たな日焼けで肌にダメージを与えないようにします。日焼け止めも、低刺激のものを選ぶとよいでしょう。
日焼けした肌を回復させるために大切なのは、ターンオーバー(代謝)が正常に行われることです。ほてりや赤みが取れた段階で、美白化粧水や代謝を促す美容液などを開始し、肌の回復を促します。乾燥しやすいことも多いので、保湿もしっかり行いましょう。
ターンオーバーにより、日焼けした肌が入れ変わるには数週間かかるとされています。食事や睡眠などから体を整えることも忘れないようにしましょう」(野村先生)
9月までは日差しの強い時期が続きます。野村先生は、「日焼けを軽く考えず、きちんとケアする必要がある」と強調します。大切な肌を守るためにも、正しい日焼け対策の参考にしてみてください。
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