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週刊地震情報 2022.8.21 鳥取県中部で震度3 6年前のM6.6の地震の活動域

ウェザーニュース / 2022年8月21日 10時20分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週に比べると少ない水準です。

北海道道北の地震活動は継続しており、東北から関東、西日本にかけて各地で陸域の地震が起きています。震度3以上の地震は5回発生しました。(8月15日~21日10時の集計)

国内:鳥取県中部でM3.7 最大震度は3

鳥取県中部の地震

15日(月)19時56分頃、鳥取県中部を震源とするマグニチュード3.7、深さ11kmと推定される地震が発生しました。この地震で鳥取県倉吉市で最大震度3、鳥取県八頭町や湯梨浜町、岡山県真庭市などで震度2を観測しています。

鳥取県中部を震源とする地震は今年5月に発生して以来、2回目です。地震のメカニズムは防災科学技術研究所の自動解析によると、横ずれ型とみられます。

鳥取県中部に活断層は知られていないものの、6年前の2016年10月11日にマグニチュード6.6、最大震度6弱の地震が発生しました。活動域は北北西~南南東方向に分布しており、今回の震源はそのエリアに含まれています。2016年の地震のメカニズムと今回の地震のメカニズムは似ているため、関連する活動の可能性はあります。

2016年の地震の後、政府の地震調査委員会は地震の評価を行い、その際に鳥取県中部を含む地域は知られている活断層は少ないが、地震活動が比較的活発であるとしていました。

鳥取県では1943年の「鳥取地震」や2000年の「平成12年鳥取県西部地震」、そして2016年の鳥取県中部の地震など、陸域の浅い所で起きる大きな地震が目立っています。日頃からの警戒が欠かせません。

世界:ニューカレドニアの近海でM6.4の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しました。最も大きな地震はローヤリティー諸島近海で発生したマグチュード6.4です。

日本時間の15日(月)早朝、ニューカレドニアの東、ローヤリティー諸島近海を震源とするマグニチュード6.4、深さ約78kmの地震が発生しました。地震のメカニズムは北西ー南東方向に張力軸を持つ正断層型で、やや横ずれ成分を含んでいます。震源の近くに島がないため揺れによる影響は出ていません。

今回の震源は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界付近で、過去にも地震が多く発生しています。今年3月には少し浅い震源でマグニチュード7.0、去年はマグニチュード7.7と大きな地震が起きました。それ以前も数年に一度ほどのペースでマグニチュード7クラスの地震が起きている領域です。

2021年のマグニチュード7.7の地震は今回と違って逆断層型の地震で、なおかつ震源が浅かったため津波が発生しています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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