気象庁3か月予報 季節の歩みはゆっくり 台風と秋雨前線の動向に要注意
ウェザーニュース / 2022年8月23日 15時30分
今日23日(火)、気象庁は9月から11月までの3か月予報を発表しました。
この先3か月も平均気温は平年より高めで、特に10月にかけては残暑となり季節の歩みはゆっくりです。
降水量は全国的に平年並みの予想となっています。もともと雨の多い季節ですので、秋雨前線や台風の動向には要注意です。
10月にかけて気温は高めの傾向
9~11月の平均気温
ラニーニャ現象の影響が続き、太平洋高気圧は日本付近に張り出しやすい傾向です。また、上空の偏西風は平年より北を流れるため、日本付近には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態が続きます。
このため、この先3か月の平均気温は西日本や東日本、沖縄・奄美で平年より高く、北日本で平年並みか高い予想です。
月別にみると西日本や東日本は9月、10月の気温が平年より高く、厳しい残暑が続くとみています。北日本も10月は平年より高くなる傾向があり、各地で秋の訪れはゆっくりです。
11月になると寒気の影響を受ける日が増え、全国的に平年並みとなって一気に季節が進んでいくとみられます。上空の偏西風は南寄りに蛇行しやすくなり、特に西日本や沖縄に寒気が入りやすくなる可能性があります。
秋雨前線や台風の動向に注意
9~11月の降水量
10月にかけては平年より日本付近への張り出しが強い太平洋高気圧の縁に沿って、湿った空気が流れ込みやすくなります。
この先3か月の降水量は全国的に平年並みの予想ですが、日本付近に停滞する秋雨前線の活動が活発になって、大雨となるおそれがあります。特に10月は西日本・東日本の太平洋側や沖縄・奄美で降水量が平年並みか多くなる見込みです。いつもの秋雨の時期と同様に、大雨への注意や対策が欠かせません。
また、台風の接近にも注意が必要です。こまめに最新の情報を確認し、日頃から台風への影響に備えておくようにしてください。
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