台風11号 予報の誤差が拡大 影響が大きく変わる可能性も
ウェザーニュース / 2022年8月28日 22時0分
8月28日(日)21時現在、台風11号(ヒンナムノー)は南鳥島近海を北西に進んでいます。
予報の誤差が拡大し、5日先の予報円は直径1300kmと広大になっています。進路次第で発達の度合いも変わる可能性があるため、今後の情報に注意してください。
▼台風11号 8月28日(日)21時
中心位置 南鳥島近海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 25 km/h
中心気圧 1004 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
予報円が大きい=進路の誤差が大きい
台風11号は進路の誤差がかなり大きくなっています。
進路図の破線で示された「予報円」は、その時刻に台風の中心が到達する確率の高い範囲を示しています。予報円が大きいことは進路の誤差が大きいことを示していて、台風の勢力や大きさの変化を表すものではありません。
台風11号の場合、4日先の予報円は直径960km(C)、5日先の予報円は直径1300km(C)と、それぞれ気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさとなっています。
世界各国の気象シミュレーションモデル比較
イメージしやすいように参考の図で解説します。こちらの図は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果で、比較すると途中までは日本の南海上を西に進む傾向は揃っているものの、その後はばらつきが大きいことがわかります。
つまり予報円の図では「5日先の中心位置は、沖縄の南にあるかもしれないし、西日本付近にあるかもしれない」ということを表しているわけです。
また、今回の台風は南下するコースを辿るほど発達しやすいことが、シミュレーション結果で示唆されています。シミュレーション結果のなかには、暴風域を伴うほどの発達を予測するものもあります。
正確な台風の進路や勢力を特定するのが難しい状況で、今後さらに予報が変わることも想定されるため、随時新しい情報をご確認ください。
秋雨前線が活発化するおそれも
週間予想天気図
台風の進路にもよるものの、8月31日(水)頃から9月1日(木)頃にかけては、本州付近に南下してくる秋雨前線の活動を活発になり、この影響でも大雨となる可能性が考えられます。
この場合、雨が強まるのは太平洋側だけにとどまらない可能性もあるため、今後の情報に十分注意してください。
平年の台風発生数
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。
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